電車が来るのを待っています
夜遅くの冷たい風が身体に張り付いた汗の湿度を高めていきます
足音が聞こえますが私の他には人の気配は無く
新月の湿度の高い空が
落ちてきそうです
駅のホームはアスレチックになっていて
古い木材の棘が刺さります
黒い人影たちは駅構内に忙しなく行き交っていて
こんな密度の人混みを私は見たことがない
高まっていく鼓動とともに反対のホームに向かうと
赤い錆が点々と付着している道を通り
落ちてきそうです
トイレは水浸しでとても嫌な感じがします
便器から溢れ出た水が個室の床を浸しています
「これは夢なんじゃないか」と思って起きようとします
目は醒めない
喉が渇いた感じが全身に広がっていて、足はすかすかします
この汗はきっと私の寝汗で、季節柄全身に噴き出ているのかもしれない
「これは夢なんじゃないか」
「これは夢なんじゃないか」
そんなことはないみたいです
思うのです
私は死んでいる?
電車に乗ってこの駅から出ようと思います
駅のホームはアスレチックになっていて
古い木材の棘が刺さります
黒い人影たちは駅構内にせわしなく行き交っていて
こんな密度の人ごみを私は見たことがない
駅名が目に入ります
「ながはすかが」…
電車が来るのを待っています
電車が来るのを待っています
電車が来るのを待っていました
- Lyricist
Violet Apple Machine
- Composer
Violet Apple Machine
- Mixing Engineer
Violet Apple Machine
- Mastering Engineer
Violet Apple Machine
- Graphic Design
Violet Apple Machine
- Vocals
Violet Apple Machine
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Nagahasukaga
Violet Apple Machine
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Artist Profile
Violet Apple Machine
ポエトリーリーディングを主な表現手段とするミュージシャンであり詩人。 自ら手掛けた楽曲に自ら手掛けた詩の朗読を載せるスタイルを採る。 その作品はアンダーグラウンドかつ内省的な衝動に満ちている。 現時点で描かれたテーマは「生命力の強靭さ」「喜びに関する省察」「全ての創作者への賛歌」等。 Violet Apple "Machine"ー"機械"、即ち無機質という意味を有するこの文字列は詩人Fuuのソロプロジェクト名義である。
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