Lyric

堤防の上 チャリを転がしていく

2人分の荷物をカゴに詰めて

左斜め前を歩く君が

振り返る瞬間が好きだ

少しだけ遠回りだけれども

できるだけ2人並んで歩きたいの

通学路 家までちょっと遠いのが

こんなにも嬉しいなんてさ

１８時前の赤い空が

とても鮮やかで美しかった

信号が青に変わっても

気づかないくらいには

「じゃあ、また明日ね」って

君は笑顔で僕に言ったんだ

伝えたい想いはどうしても

言葉にできなかった

横断歩道を渡って突き当たりで

バイバイする いつしかできていたお約束

離れてく君が振り向く度に

寂しさが込み上げてきた

今日が終わっちゃったな

堤防の上 並んで帰る日々も

明日には終わってしまうんだなぁってさ

戻れない日々を思い出したり

出会った頃を思い出したり

１８歳の冬がもうすぐ

終わりを告げようとして

今まででいちばん虚しい

春を迎えそうだなあ

堤防の上 チャリを転がしていく

2枚の卒業証書をカゴに入れて

「じゃあ、またいつかね」って

君は震える声で呟いて

僕は何も言えず俯いていた

伝えたい想いはどうしても

言葉じゃ足りなかった

人目も憚らずに

君を思い切り抱きしめていた

何も言わなくても十分だった

伝えたい想いはどうしても

君に伝えたかったんだ

横断歩道を渡って突き当たりで

バイバイする いつしかできていたお約束

離れてく君が振り向く度に

涙が込み上げてきた