歌詞

ずっと　ログが残ってる

最後に既読ついた時から　動けないまま

通知の光が　やけに冷たくて

タイムラインを泳ぐ　誰かの幸せが　歪んでみえる

あの日　バグったような笑い方で

「またね」って言った君の声だけ　リピートしてる

バッテリーが切れる前に

どこかで　繋ぎ止めたかった

ログアウトなんてできないのに

君は　もういないなんて

ねぇ、ログアウトしてくれない？

未練のコードが　まだ走ってる

誰かのいいねで　君が上書きされてく

そんなの見たくなかった

スクリーンの奥　触れたかったのは

君の　本当の顔だけ

ひとりで寝るには　ノイズが足りなくて

検索履歴の隙間から　君が覗く

「推し」だったのか「愛」だったのか

どっちでもない　どっちでもある　嘘みたいな夜

記憶はクラウドじゃなくて

心に保存されてたみたい

エラーを吐いても　消えなくて

もう　どうしたらいいのかな？

ねぇ、ログアウトしてくれない？

現実がちょっと　重すぎるから

通知が来るたび　期待してしまうんだ

君じゃないって　わかってるのに

ココでしか出会えなかったとしても

あれは　本物だったんだよ

もし君が　どこかで泣いてるなら

もう一度　DMして欲しい

スタンプひとつで　救われる夜が

本当に　あるんだよ

ねぇ、ログアウトしてくれない？

せめて最後に　夢で逢いたい

ネットの闇より　まぶしかったから

君の嘘でも　抱きしめたかった

もう声も　アバターも消えても

ログインしてた　心だけ　ここにある

システム音が　やけに優しくて

そっと閉じる　ブラウザの中

まだ　君が残ってる