Lyric

耳馴染みのある御伽噺

結局イカロスの想いを

辿るお決まりの笑い話さ

ただ表裏の間は

筆舌幽寂煩雑に

誰かの名を探す

永久不変 巡る感情

戻る事ない 虚無恬淡

視界に入る 鏡花水月

手にしたものは 崩れ落ちていく

こぼれ落ちぬよう 上を向いている

絵に書いたような 帰依にもすがる

消えてなくなる 過去に歯向かう

もどかしくなる 心の葛藤

夜烏

夜更ならずっと空高く

拝啓アナタへ

景色は

瞳に綴じたまま

虚しく

夜明けを待つ

伊十六夜の隅で

キミが

一人沈まないように

向葵慰めの詩を

悠遠の感傷絶世

情弱な有象無象

疑心暗鬼の指す陰 滑稽

脆弱な「制裁を」

死に物狂いで興じた反逆

結局心底河清を俟つ

我田引水　水差す滑稽

脆弱な「絶望を」

難解言語を並べていく

意味も分からず 聞き流す

それじゃ何も変えられぬ

耳を傾け 聴き鳴らせ

理解も出来ぬ 言葉はいらぬ

右から左へ受け流す

そんな人生先が見えぬ

大人になるほど

夢は泡沫へ

それでもあの頃は

笑顔で駆け抜けた

夕暮れの空に

未だ一人

呟く感傷を

咲かせた

彼岸の手向けに

伊十六夜の隅で

キミが

一人沈まないように

差す　夢　心根を