歌詞

ほら　ひつじ雲が

連れてきた　雨声(うせい) 広がってく

さあ迎えにいくよ

今なら言えるよ

これが僕の歌

今日も変わり映えのない東京

灰色の空

履き慣れた靴

別にどこへ向かうでもなく

流される

ただ身を任せて

濡れてく裾も

俯いた僕も

泣きそうな過去も

傘が隠してくれる

枯れた心が色づいてく

そんな気がして

今だけはまるでこの世界が

僕だけのモノのよう

心時雨　アスファルトを弾く

いつまでもこのまま

そっと

ほら窓ガラスが

揺れている

鼓動慌ただしく

さぁ耳をすませば

喧騒は何処か

遠くへ霞んでく

張り付いた髪も

冷えた右手も

吐きかけた嘘も

傘が隠してくれる

胸の痛みが薄れていく

そんな気がした

今日も変わり映えのない東京

灰色の空

履き慣れた靴

今まで重ねた心の音を

この場所で奏でて

今だけはまるでこの世界が

僕だけのモノのよう

心時雨　アスファルトを弾く

「またいつかどこかで。さよなら。」