

童の我を 知るものも
今は古木に 残りたり
親の御影は 土に伏し
子らが言の葉 遠ざかる
我が鬢のみぞ 霜を帯び
古木が肌も 裂けにける
幾世の別れ 送りしか
昔違へぬ 花ぞあり
朽ちなば我ぞ 先ならむ
余れる春を 汝に遣らむ
名も骸も 塵となれ
語りの末は 絶えざらむ
ある年つひに 花絶えて
梢に問へど 答へなし
亡き名を我は 忘れねど
我知る古木 息絶えぬ
十六夜 根方に伏して
残る齢を 移さまし
我を花とは な咲かせそ
ありし昔を な忘れそ
十六の朝 冬破れ
枯れし梢に 春ぞ立てる
人の名どちは 失せ果てて
物語 花にぞ残る
見上ぐる童 何も知らず
笑みて花影 追ひかける
その眼の奥に ありし日の
春は静かに 息づけり
人は絶ゆとも 花忘れず
百代の後も 春ぞ来ぬ
誰が願ひと 問ふ者なく
風のみ古 語り継ぐ
十六の朝 巡るたび
花はひそかに 名を呼ばむ
- 作詞者
HARU×澪
- 作曲者
HARU×澪
- プロデューサー
HARU×澪
- その他の楽器
SUNO

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十六日花譚
Echo Scroll
エコースクロールは、物語と音の響きが、日本の風景や記憶と重なり、心に届く—— そんな“和の余韻”を紡ぎたくて生まれました。 日本の昔話・民話・歴史・幻想をテーマにした オリジナル楽曲や翻訳歌を中心に発信していきます。 youtube https://www.youtube.com/@echoscroll-jp



