歌詞

信じることができないあたし

あなたはいつもそこにいてくれるのに

嫌われるのが怖くて

評されるのが怖くて

あたしが本当はこんなにくだらない人間だって

あなたにいつか知られてしまいそう

そしたらあなたはその手を離して歩き去ってしまうのだろう

優しくて聡明で人徳がある誰かのもとへ

だから今日もひどく怯えて

発する言葉一つ一つあたしのものでない

鳴らないあたしの心臓をただ包むように音を聴いて

心地いいと言ったの

だからあたしは微笑んであなたにしか聞こえない音を

聞きたいと思ったんだ

信じることができないあたし

あなたがいつもそこにいてくれるなんて

絡めあったその手がいつ冷たくなるかも

わからないのにどうして幸せを信じていられるのだろう

あなたの前であたしは比べようもないほどちっぽけなのに

あなたの目に映ることすらいけないと思うのに

同じ土俵で評されたくないから

だから初めからバカのふりをするのだ

欠けたあたしの右手を当たり前のようにただ握って

奏でようと言ったの

だからあたしは微笑んでふたりにしか作れない音を

聞きたいと思ったんだ

ねえねえいっそ

あたしがいかにくだらないかあなたが知ってくれればいい

いつまで続くかわからない幸せが

いつか終わることに怯えていたくない

だけど今はただ奏でるのあなたの指とオカリナを

たとえ未来が怖くとも

あたしの命がある限りあなたと音を奏でていたい

生きたいと思ったんだ