

赤土の浜に陽が差す
子どもらの足音が石のように響く
今日も変わらぬ昼前に
見知らぬ影が水際に立った
誰も悪くなんてなかった
ただここで生きていただけだ
俺らは前に出るために育てられた
吠える声は指令
噛みつくことが命を救うと聞かされてきた
手に握られた団子は
口より先に心を縛った
あしたのために戦え
あの甘い匂いがすべてだった
間違ってなんかいないと
お互いに言い聞かせて
ただ進むだけだった
ただやられる前にやるだけだった
それぞれの正しいがぶつかり合う
光と影のあいだで
誰も悪くなんてなかったのに
指の先まで赤く染まる
俺らは信じたもののために
あの島へ向かっただけ
どれが本当の正義なのか
誰も答えを持っていないまま
夜の石段を抜ける
掌で冷たい壁を確かめながら
お前は影になれ
その一言でここに来た
あの島の小さな明かり
それが誰かの暮らしだと
知ってしまったときには
もう引き返せなかった
高台の風が泣いた
空の色が変わるたびに合図を落とす
下で待つ仲間のために
俺は飛ぶしかできなかった
あの島の子どもの声が
風に混じって聞こえた
それを無視して
ただの敵の声と呼んだ
何も奪っていない
何も犯していない
なのに何故ここが焼かれる
何故お前らは笑っている
それぞれの正義は
間違っていないまま
けれど間違いのように
赤い土へ沈んでいく
助けてくれとも
許してくれとも
誰も言えなかった
お互いに正しいと信じていたから
海の音に沈む声
ここで生きていただけだ
その一言の裏側で
もう聞こえないはずの
子どもの足音が
石の上でかすかに揺れた
誰もいないはずなのに
そこにはたしかに
暮らしの音だけが残っていた
- 作詞者
なると金時
- 作曲者
なると金時
- プロデューサー
なると金時
- プログラミング
なると金時

なると金時 の“それぞれの正義”を
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それぞれの正義
なると金時
正義はひとつではなく、それぞれの胸の中にあった。
疾走するメロディと焼け跡に残る静寂が、
誰も悪くなかった世界の痛みを映し出す。
アーティスト情報
なると金時
なると金時 青春パンクの衝動とLo-fiサウンドの静かな熱を融合。 “ふざけながら本気で生きる”をテーマに、日常の怒りや寂しさ、そして笑いを、ノイズと余白で描き出す。
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