

午前二時。
都市の裏面がめくれる。
昼の私が、
静かに剥離する音。
排水溝みたいな風が
ビルの谷間を這い回る
ショーウィンドウの内臓が
やけに赤く瞬いてる
ちゃんと笑っていたはずの
表皮が少し浮いている
ネオンは液体みたいに
足首まで侵食する
信号の赤が
やけに優しい
止まれと言われて
やっと動ける
ねぇ、逆なのは
街じゃなくて
私の重力だ
わたし、わたし、誰だっけ?
ネオンに映る影はだれ?
信号全部赤のままで
止まれないのはどっちだっけ?
わたし、わたし、どこだっけ?
高架下で脈が跳ねて
逆さまの都市の底で
声だけが浮上してる
コンビニの白が冷たい
蛍光灯は無機質な月
レジ横のガムみたいに
本音を並べて飲み込む
透明な群衆のなかで
私だけが濁っている
その濁りがやけに愛おしい
それが夜の証明だ
昼の私が
規則正しく息をする
夜の私は
少しだけ息を盗む
都市がひっくり返ると
影のほうが
正しい世界になる
私の影が
私を追い越していく
ねぇ、
どっちが抜け殻?
わたし、わたし、誰だっけ?
ネオンに映る影はだれ?
信号全部赤のままで
止まれないのはどっちだっけ?
わたし、わたし、ここにいる
反転都市の深層で
昼間の私を裏返し
やっと骨まで息をする
影が影を連れてくる
湿ったアスファルトの底
濁ったままでいいからと
夜だけが頷いている
午前二時の真ん中で
私は私を引き受ける
逆さまの都市のなか
ここが本体だと知る
午前二時。
都市はもう一度めくれる。
今夜は、
影が本体だ。
- 作詞者
ロキ@低めの猫
- 作曲者
ロキ@低めの猫
- プロデューサー
ロキ@低めの猫
- プログラミング
ロキ@低めの猫

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深夜二時の反転都市
Mistoria
午前二時——都市がひっくり返り、昼の自分が剥がれ落ちる時間。
ネオンに溶けながら「どっちが本体か」を問い続けるダークシティポップ。
グリッチピアノと激しいラップパートが交差し、深夜だけに許される本音と影を詩的に描く。
Mistoriaのボーカル・ハルが放つ、昼と夜の自分を引き受ける深夜の独白。
アーティスト情報
Mistoria
幻想系AIロックバンド「Mistoria|ミストリア」 Vo&Gt ハル / Ba ノア / Dr ルカ / Key ウノ AIと人間の感情をテーマに、音楽 × 物語 × テクノロジーを融合させたオリジナル楽曲を制作。 ロックを軸に、エレクトロ、ポップ、Lo-fi、ヒップホップなどジャンルを横断したサウンドで、 物語性のある歌詞と幻想的な映像表現を届ける。 代表曲には「機内モード、まだ解除できない。」「OS、君。」「システムエラーに花束を」などがあり、 YouTubeやSNSでのMV展開を中心に、音楽とストーリーテリングの新しい形を探求している。 関連キーワード:AIバンド, ガールズバンド, ロックバンド, エモーショナルロック, 日本のインディーズバンド, オリジナルMV
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