Lyric
METECHIN MARCH
METEOR, CHIN-HURTZ
(CHIN-HURTZ)
本当に本当でこれが最後だったり
もとよりプラマイゼロじゃ生きていけない
今まで応援ありがとうと言っておきたい
遠いとこで暮らす俺には始まり
戸締まりはしたか
この年になれば忘れ物が多くなるが
逆にやるべき事があればそれだけやれば
ひたすりゃ曲を書けば何かいい事が起きんじゃね?
日々揉まれた
一向に増えない俺のフォロワーの数は
それも確かつぶやく分ラップ書いてるから
スライドしてる時間いい加減に飽きてきた
バース書くのが好きで好きでしょうがないだけさ
これだけやらしてくれライブもギャラをくれ
したくないわけじゃないが
クラブ酒高
一度、ライブやるたびいつもマイナスだぜ!
結局実力がないからもっと書くだけ
これが俺の行進 決して足は止めない
日の光見ずに終わればそれはそれでさ
でも爪痕残すメテチン伝説をさ
書いて撮るハイ!チーズ!
繰り返しが歩みだ
やるだけやってみるからこれからもよろしく
まだ行けるんだ俺はこれまでとは違うスキル
今までと同じラップはただ飽きて退屈
だから進化するチンハーツ人間の怪物
(HOOK)
メテチンメテチンメテチンメテ
メテチンメテチンメテチンチン
メテチンメテチンメテチンメテ
メテチンメテチンメテチンチン
(METEOR)
このラップ 誰のラップ 俺のラップ
このマイク 誰のマイク 俺のマイクじゃない
スタジオの所有物 皆でシェア 時に譲る
助け合っている奴が偉い
グレイテスト・ヒッツ ラストアルバム
メテオ&チンハーツ ますますやる
命中 快感 バスバスバス
俺の言いたいことはない
というか まとまっていない
自分に自信があり過ぎるヤツの
自慢話も苦痛じゃない
もはや陰口叩く気力もなく
どうでも良過ぎてスルーする
耳にスルスル入り込んで
逆の耳から出てってしまう
チンハーツ けんたっくDJ最善
キング・オブ・聞き上手
興が乗ってきて最善ダンス
光と闇 善と悪
天国と地獄 三途の川
臨死体験 花畑
向こうで 祖母が来るな来るなー
だから メテチン Back Again
(HOOK)
メテチンメテチンメテチンメテ
メテチンメテチンメテチンチン
メテチンメテチンメテチンメテ
メテチンメテチンメテチンチン
- Lyricist
METEOR, CHIN-HURTZ
- Composer
Arch Beats, METEOR, CHIN-HURTZ
- Producer
Arch Beats
Listen to METECHIN MARCH by METEOR, CHIN-HURTZ
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MAYBE
METEOR, CHIN-HURTZ
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METEOR, CHIN-HURTZ
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METEOR, CHIN-HURTZ
(Recommend by DJ H!ROKi)METEOR & CHIN-HURTZ通算5枚目のアルバム「かもしれない」が完成した。METEOR & CHIN-HURTZ(以下メテチン)としては「スカイブラザー」(2022年9月)以来、およそ1年5ヵ月振りのアルバムだが、その間にCHIN-HURTZはソロ作「THE RAPPER」(2023年2月)、そしてKENTAKKUとの「下北ライフ」(2023年4月)をリリースしている。前者ではラッパーとしての岐路に立たされたCHIN-HURTZの心境が、また後者でも人生の新たなフェーズに向かう二人の様子が描かれており、本作はそれに続く三部作の完結編というCHIN-HURTZの意図も考えられる。そして、本作がメテチンとして最後の作品になることをCHIN -HURTZがアルバム中に度々示唆している。
これまでのメテチンのアルバムと比べて、今回は趣が大きく異なる。前作までは「悪霊退治」という冒険活劇調のストーリーテリングもののシリーズが楽曲の大半を占めていたが、本作では”悪霊退治Part.34”のみで、舞台も空想上の世界ではなく現実世界(某大手飲食チェーン店)となっている。その他の楽曲で取り上げているテーマも、パーティー(”楽しいパーティ feat. zoe”)や馴染みの街(”町田に行く”)、絵文字(”キラリ絵文字付けると感じがいい!feat. Kentakku”)など、ヒップホップの楽曲における定番のトピックや普遍的な題材が多い。ラップの面白さは、楽曲のテーマやメッセージに対して、どれだけオリジナリティのある表現ができるかという点にある。これだけラップというアートフォームやヒップホップ作品が浸透した時代において、ありふれたテーマの楽曲の場合、表現方法や切り口、あるいは歌い方などに新鮮味や驚きがなければ、リスナーの注目を集めることはできないだろう。今回のアルバムでオーソドックスなテーマの楽曲を多く採用したのは、ある意味で彼らの挑戦的な姿勢の表れとも言える。
この方向転換は、作品全体、とくにMETEORのラップに大きな変化をもたらしている。ジャズのベースラインを軸に据えた軽快なビート上で絵文字を使うことの利点を軽快に説き、ネイティブ・タンを彷彿とさせる楽曲に仕上がった”キラリ絵文字付けると感じがいい”。クラブイベントでの過ごし方を彼らしいシニカルな切り口で描く”楽しいパーティ”。地名や店名などの固有名詞をリリックの中に多数登場させることで、充実した休日の様子をリアルに表現する”朝から遊ぶ”。これらの楽曲が並ぶアルバム中盤を聴くと、彼のラップがこれまでのメテチン作品以上に生き生きとしているように感じられる。メテチン作品を除いても、ここ最近のMETEORの作品は、CM用の楽曲であったり、自身が声優として出演したアニメ作品のタイアップなどが続いており、様々なテーマについて純粋にラップする作品は「DIAMOND」(2009年)まで遡る。つまり、METEORのキャリアという観点から今回のアルバムの立ち位置を考えた場合、日本語ラップのクラシックとしても名高い「DIAMOND」に最も近い作品として捉らえることができる。今後のラッパーとしての彼のキャリアにおいて、本作が重要な意味を持つことになる可能性があるし、本人もそのような感触があったのではと思う。実際、アルバムの中にもその裏付けになりそうな要素が見出せる。
まず、何より作品名だ。METEORが命名したという「かもしれない」というアルバムタイトルは、冒頭の「メテチンアルバム5枚だけど、これラストらしいよ」というCHIN-HURTZの言葉に対するMETEORのアンサーであると読み取ることができると思う。この作品に対してリスナーが一番最初に触れる情報はアルバムタイトルであり、その次に1曲目の歌詞を耳にすることからも、このような解釈が成り立つであろう。また、漫画家の業堀氏によるジャケットも、この作品を読み解くにあたって非常に興味深い内容だ。中央に描かれた宝箱は、メテチンにとってはこれまでの活動で得られた貴重な経験(ライブ活動や多くのアーティストとの共演)であり、METEORにとっては本作の制作過程で得られた新たなモチベーションを表しているのではないだろうか。ジャケットの中で最も興味深いのは左側の壁に掲げられた案内板だ。「EXIT」(出口)の文字から、一見すると本作がメテチンのラストアルバムであることを示唆しているように感じられる。だが、矢印が指す方向に注目すると、彼らは出口とは逆の方向に向かって進んでいることが分かる。これは、この先もメテチンの活動が続く可能性があることを示しているのではないだろうか。そう考えると、「かもしれない」というアルバムタイトルとも意味合いが一致する。このように、CHIN-HURTZの当初の予定としては2人での活動に区切りを付けるはずが、METEORが名残惜しさを強く感じているという構図が見て取れる。METEORがそのような気持ちになったのは、単にメテチンとしての活動が楽しかっただけではなく、ラップすることや歌詞を書くことの楽しさを本作で取り戻したことが大きいのだろう。
ともあれ、今後のMETEORとCHIN-HURTZの活動に更なる期待が膨らむ充実した作品だ。これまでのメテチンやKLOVAL RECORDSの諸作品でもお馴染みのビートメイカー達によるビートも非常に充実。メテチン作品のファンはもちろん、METEORのソロ作品が好きな方も必聴の一枚に仕上がっている。
Artist Profile
METEOR
METEORの他のリリース
CHIN-HURTZ
音楽に興味のなかった高校までの道のりを一変させたラップミュージック。 それから先はどっぷり音楽へのめり込み、ラッパー「CHIN-HURTZ(チンハーツ)」として姿を変える。 自主レーベルFUNKARATT(ファンカラット)を立ち上げ、METEORと共にアルバム「DIAMOND」をリリース、活発に活動するようになる。 CHIN-HURTZ PARTYと大それた名前のイベントを企画し話題を呼んだのもその頃だ。 2016年6月には元々近い存在であったKLOVAL RECORDSと手を組み、 1st Single " 海賊の歌 (pro.PUNPEE) " をリリース。 さらなる飛躍が期待されている。
CHIN-HURTZの他のリリース
KLOVAL RECORDS