こかげうたのジャケット写真

歌詞

名前のいらない

Dan Iizumi

風でカーテンが膨らむ、14時15分。

とくべつ暑くも涼しくもない。

まっさらな匂いの部屋。

何かが始まるワクワクも。

何かが終わるパチパチも。

そいつらを感じるのさえ、忘れていた、昼下がり。

するり、するりと過ぎていく、僕だけの時間。僕だけの季節。

光でカーテンが透ける、7時32分。

フローリングに模様が映る、

照明をつけていない部屋。

悲しくなりたいけど、

そこまで不幸でもない。

受け入れるも入れないも、できないでいる、土曜日の朝。

ずるり、ずるりと過ぎていく、僕だけの時間。僕だけの季節。

静かにカーテンが佇む、21時54分。

外界と部屋を分つバリケードはピッタリと締め切っている、

私だけのシェルター。

あの子と過ごした思い出は、

今は全部昔話。

今夜の夢には出てこないでほしい、憂鬱な夜。

ゆっくり、ゆっくりと過ぎていく、私だけの時間。私だけの季節。

空にカーテンが舞う、11時27分。

久しぶりに洗って干していたら

風が吹いて飛んでいった。

剥き出しになった部屋が

恥ずかしいけど眩しい。

失うこともなんだかワクワクした、晴れた日の昼。

さらり、ゆらりとすぎていく、私だけの時間。私だけの季節。

  • 作詞者

    Dan Iizumi

  • 作曲者

    Dan Iizumi

こかげうたのジャケット写真

Dan Iizumi の“名前のいらない”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

"