

靴音が
朝に
混ざっていく
ドアを閉める音が
思ったより小さかった
部屋に残した朝は
窓辺の光の中にあった
階段を降りるたび
今日が少し近くなる
まだ眠そうな街が
ゆっくり息をしていた
何かを変える朝じゃない
でも
同じままでもなかった
靴音が
響いていた
誰かに聞かせるためじゃなく
今日を歩くために
少しずつ
前へ出ていた
自販機の光
遠くの信号
パン屋の匂いが
角を曲がって届いた
生活は
いつも通りの顔で
僕を待っていた
急がなくても
遅れてもいない
歩いているだけで
朝は始まっていた
靴音が
続いていた
迷っているようで
ちゃんと進んでいた
昨日を置いていく
わけじゃなく
連れていくように
足元ばかり
見ていた日もある
でも今日は
少しだけ
前を見ていた
それだけで
十分だった
靴音が
朝に
混ざっていく
小さな音で
今日が始まっていく
どこかへ向かう
その途中で
僕は少し
軽くなっていた
靴音が
遠くへ
続いていく
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ボーカル
YOHAKU

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靴音
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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