北東のジャケット写真

歌詞

道ノ鬼

Daichi Wago

生も死も遠いひだまりの牢獄

作り続ける意味のない彫刻

草花の王国

踏み固められコンクリの道路

しじょうかちのひくいしっかくのしょうひん

新宿にはなぜか多い精神病院

おしゃべりで7800円の料金

いい商売だな俺も始めてえぜ正直

あと5分で中央線乗らなきゃ遅刻です

人が多くてイライラが止まらねえ

東京駅到着 新幹線の窓辺

缶コーヒー3つ買ってぶっ飛ぶ

いつもそうしてるんだ音になった気分で

幽霊になったみたいに全部が通り過ぎてく

E席に座った 富士山が見たくて

けど今日は曇ってて何にも見えやしねえ

低気圧頭蓋骨にレールの軋むリズム

楽しいはずなのに悪い方へ沈む

カフェインで手が震えている

Apple Musicが提案してくる最低のミックス

精神科医が履いていたDiorのKicks

どこで買った?伊勢丹かGINZA SIX

俺らが書いた木の本数だけ

奴らが儲かるシステムだと気づく

叢雲の一切は春へ急ぎ足

冬にまだ残りたいがゆるみゆく大気

咎めるように光る昼の月

伊豆半島上空 手を振る死神

監視カメラに見えたあの街

疲れきった眼球を刺すように光り

御堂筋線謎に遅延しててキャパい

どうにか辿り着いた心斎橋駅

CIRCUS OSAKAで友達と再会

嬉しいはずなのに呂律が回らない

ライブなにやったのか記憶が何もない

振り込まれるギャランティ

俺は胸を張れない

ぐちゃぐちゃの状態で翌朝目覚めた

ドミトリーのベッドが棺桶に思えた

マジで判断力がめちゃくちゃ低下していた

なぜだか1人で向かっていた和歌山

スーパーくろしおに何時間か揺られた

ひどく寂しい景色に思えた

何もかもが終わってしまったかのように

薄れゆく影をぼんやり眺めた

今年彼女が30になる

いまだ私は何もないカス

生産性の低い役立たず

紀伊勝浦で視野に死が入る

体重が一瞬消えた気がした

涙がふたつ海へと溢れた

フェンスに手をかけすぐに放した

俺にはできなかった補陀落渡海

大切なもの指折り数えた

あなたたちの存在が本当にありがたい

大切な人の声が聞こえた気がした

あなたたちの存在が本当に

ただ俺で在るために繰り返す詠唱

Beats&Rhyme 心象風景の現像

ゴミ箱に捨てるベンゾ

「天から降るように閃く言語」

  • 作詞者

    Daichi Wago

  • 作曲者

    junchai, Itsuki Kun

  • 共同プロデューサー

    junchai, Itsuki Kun

  • レコーディングエンジニア

    junchai

  • ミキシングエンジニア

    junchai

  • マスタリングエンジニア

    KUROMAKU

  • グラフィックデザイン

    NAOHIRO YOSHIDA

  • ボーカル

    Daichi Wago

  • バックグラウンドボーカル

    junchai

  • ライセンスされたビート

    junchai, Itsuki Kun

北東のジャケット写真

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Club Asiaで開催されている芸術と音楽の実験集会「魔界難入」の主催者としても活動するアーティスト・Daichi Wagoが、キャリア初となるフルアルバム「北東」をリリース。
プロデュースは横須賀を拠点に活動する3ピースロックバンド・Fallsheepsのメンバーであるjunchai、syu yoshida、Itsuki Kunらが手がけ、マスタリングはKUROMAKUが担当した。アートワークは同じく「魔界難入」の主催として活動する画家・Naohiro Yoshidaが製作。
本作品は、歌人・馬場あき子氏の著作である「鬼の研究」(筑摩書房)から大きな影響を受けて製作された。日本のさまざまな場所で精力的にLIVEを行うDaichi Wagoが、「高速で放浪する感覚」と、「どのジャンルや界隈にも所属することができない感覚」を12曲=12匹の鬼に託してアウトプット。シュルレアリスムを軸とした現代詩的なリリックをラップ、歌唱、演技などの形で使い分け、まだ見ぬオルタナティブな表現に挑戦した。ビートはポストロック・ブーンバップ・ハードテクノ・トリップホップ・アンビエント・バイレファンキ・民謡など多種多様なジャンルをカバー。さながら「聴く長編映画」のように、物語の進行に合わせて複雑な展開を見せている。
タイトルは、鬼の出入りする方角にちなんでつけられた。これは既存の文脈やジャンル分けでは定義の難しい、「まつろわぬ音楽」。重たい雲が立ち込める北東の方角から、旋律と鬼哭が聞こえてくる。

アーティスト情報

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