Lyric

寒い夜に孤独が二つ

甘いギターの音が響く

流れる涙は透き通る

誰からも見えないくらいに

汚れた天国のラブソング

美しい地獄で接吻をする

欠けた月に添う　辞世の句

美しい地獄に雪が降る

不幸せに憧れてみる

幸せなんて、と吐き捨てる

いつも何かに怯えている

午前一時煙草も切れる

明るい歌には反吐が出る

暗い歌には嫌気がさす

世界は絶えず狂っている

優しい奴から死んでいく

汚れた天国のラブソング

美しい地獄で接吻をする

欠けた月に添う　辞世の句

美しい地獄に雪が降る

丑三つ時は死にたくなる

眠れない夜を歌にする

安い発泡酒でくだをまく

人はそれを「絶望」と呼ぶ

透明から遠ざかるブルー

風の歌が聞こえなくなる

星の下で燃え尽きた地図

「寂寞の名は時代である」

汚れた天国のラブソング

美しい地獄で接吻をする

欠けた月に添う　辞世の句

美しい地獄に雪が降る

静かに泣くのが上手くなる

瘡蓋にすらならない傷

愛は殺意の裏側にある

恋は失意の裏側にある

安い音のロックンロール

未完成のシュルレアリスム

荒唐無稽な純文学

俺はそれらを「希望」と呼ぶ

汚れた天国のラブソング

美しい地獄で接吻をする

欠けた月に添う　辞世の句

美しい地獄に雪が降る

茶化すようにまた朝が来る