

窓を叩く音が騒がしくて
ぼろ屋を抜け出した夜0時
宛てもなく歩くうち着いたのは
見慣れた手洗い場
水垢のついた鏡の中は
どこまでもぼくしかいない道
冷たい風が吹き抜ける穴は
奥に行くにつれて
暗くら 眩む刹那
ぎしり響く不快感
薄くなる呼吸の先の
隙間にずれた気配
裏の裏 連ねた
全ての ぼくらが
償うことすら許さないように
じっとりと見てた
谺する声が煩わしくて
耳を塞いだのは午前2時
突き刺す視線が逸らせないから
どこにも行けないまま
子どもみたいなかたちと
乖離した 下卑た像が
くすんだ鏡の中で
誰かを咎めた
ぼくがいたところが
呪いになるから
溢れかえる偽物の影ごと
鏡に消えた
- Lyricist
Yomitan Akane
- Composer
Yomitan Akane
- Producer
Yomitan Akane
- Graphic Design
Yomitan Akane
- Programming
Yomitan Akane

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Rumors of the Infinity mirror
Yomitan Akane