

消えないままの街を灯りを
朝日が迎えに来ても
閉め切っている窓を今日も
まだ開けられないでいた
幼い頃に描いたものを
指でなぞろうとしても
物憂げに漂っている 東雲は風に消えて
ガラス越しに聞こえてくる
靴が鳴る音に 胸は苦しくなって
深いため息ひとつ ぼやかした風景に
伸ばしっぱなしの爪を立てている
大人になればなるほど
叶わない願いばかり増えていく
小さなこの部屋を埋めつくすほどに
窓の向こう 空は眩しすぎるよ
錆び固まった心の鍵を
無理にこじ開けようとしても
いらぬ自尊心
頑なに 誰の目を気にしているの
人は皆 理想に届かぬ現状に
歯痒さを覚えている
だから否定しなくていい
全て思い通り上手くいくわけじゃないさ
何を願うかは君次第
どれだけこの手を伸ばせど
掴めない ふわり逃げる東雲に
形のない答えを問いかけている
その足跡を 指先で辿るよ
半端なままのプラモデルみたいに
箱に入れて仕舞った夢を
不細工でもいい
足りない部品があっていいんだ
一つずつ 組み上げて
どれだけこの手を伸ばせど
掴めない ふわり逃げる東雲を追い
小さなこの部屋を飛び出していく
窓の向こう 空の彼方 今はまだ
ガラス越しの願いよ
- 作詞者
カネタケヨシヒロ
- 作曲者
カネタケヨシヒロ
- プロデューサー
カネタケヨシヒロ
- レコーディングエンジニア
カネタケヨシヒロ
- ミキシングエンジニア
カネタケヨシヒロ
- マスタリングエンジニア
カネタケヨシヒロ
- ギター
カネタケヨシヒロ
- ベースギター
カネタケヨシヒロ
- ボーカル
カネタケヨシヒロ
- ピアノ
カネタケヨシヒロ

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Shinonome
カネタケヨシヒロ
日々の迷いや葛藤を、繊細かつ誠実に描き出すシンガーソングライター・カネタケヨシヒロが、ニューデジタルシングル「Shinonome」を2025年7月7日にリリースする。
“東雲(しののめ)”──夜明け直前のわずかな光。
それは、新しい一歩を踏み出したいと願いながらも、まだ部屋の窓を開けられずにいる誰かの心そのもの。
閉ざされた部屋。過ぎ去った夢。触れられない未来。
だけど、それでも手を伸ばしたくなる“空の彼方”。
この楽曲は、そんな心の機微を丁寧にすくい上げながら、「自分を否定しなくていい」とそっと背中を押すような歌になっている。
ロックを軸にしながらも繊細なサウンドと、日常に寄り添うような言葉選びは、カネタケヨシヒロならではの魅力。
過去の自分を見つめ、未来の自分に語りかけるような内省的な世界観は、多くの人の心に静かに共鳴するだろう。
何かに迷っているとき、立ち止まってしまったとき。
「Shinonome」はそんなあなたの“ガラス越しの願い”に寄り添う一曲だ。
アーティスト情報
カネタケヨシヒロ
福岡県出身。 幼少期に実家にあったアコースティックギターを手にしたことから音楽に興味を持ち、自然と絶対音感を身につける。 90年代〜00年代のJ-POP黄金期を聴いて育ち、高校在籍時にバンドを始めて「UPANSAD(ウパニシャッド)」を結成。 2009年に上京し、ハードロック、グランジ・オルタナティブロックに影響を受けたバンドで活動。 2018年から本格的にソロアーティストとして歩み出し、シンガーソングライター、作曲家、Youtuberなどマルチに活動中。 現在は影響を受けた様々な音楽性を織り交ぜた自由なスタイルで楽曲を制作している。
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