

春雷の悲鳴を どっか遠くに聞いた そんじょそこらであった お別れ流れてった
三月の雨なら 濡れてゆくがいい どうかこのままずっと 降り続けてもっと
行っちまったそっと去っていった 消えちまった雨にけぶる通り
壊れちゃった欠けら置いていった 砕けちゃったぼくらはこの通り
三月の雨そうか 無くして気づいた かけがえのないものを手放したことに
きみはどこへ行ってしまったの? ぼくを捨てて ぜんぶ脱ぎ捨てて
三叉路にたたずんで 行き交う人みてた
ずぶ濡れのぼくなんて きっと彼らの視野には入ってないさ
三月の雨どうか 洗い流すがいい どしゃ降りのなかだって笑えそうな気がするよ
そうさきみは行ってしまったの ぼくを捨てて去ってしまったの
いつかきみと出会ったらきっと 偶然だねと笑っていえるだろう
- 作詞者
岩下啓亮 Sardine
- 作曲者
岩下啓亮 Sardine
- プロデューサー
岩下啓亮 Sardine
- レコーディングエンジニア
岩下啓亮 Sardine
- ギター
岩下啓亮 Sardine
- ベースギター
岩下啓亮 Sardine
- ボーカル
岩下啓亮 Sardine

岩下啓亮 Sardine の“三月の雨”を
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- 1
放蕩息子の生還
岩下啓亮 Sardine
- 2
鐘の音が聞こえる
岩下啓亮 Sardine
- 3
ねじを巻く
岩下啓亮 Sardine
- 4
高原 (Instrumental)
岩下啓亮 Sardine
- 5
鬼さんこちら
岩下啓亮 Sardine
- 6
スーパーマーケット
岩下啓亮 Sardine
- ⚫︎
三月の雨
岩下啓亮 Sardine
- 8
お互いのヒトミのなかに (Cassette tape master)
岩下啓亮 Sardine
- 9
ヒトとはなにもの (Cassette tape master)
岩下啓亮 Sardine
- 10
机の下のボクのつぶやき
岩下啓亮 Sardine
- 11
親友
岩下啓亮 Sardine
- 12
マルガリータ
岩下啓亮 Sardine
- 13
断片
岩下啓亮 Sardine
- 14
メロディー
岩下啓亮 Sardine
『鰯の骨格』は、岩下啓亮 Sardineが1997年から1998年に録音した音源を集めて再構成したアルバムだ。
前年の1996年に自主制作CDの『離してはいけない』をリリースしたあとも創作意欲が衰えることはなかった。ここに収められた14曲にはさまざまな創意工夫と冒険心がうかがえる。歌も演奏も、この時期が私のピークだったと思うし、自分でいうのも面映ゆいが、いくつかの曲は時代を先取りしていたようにも感じる。だから、先入観ぬきで聞いてほしい。おもしろいことうけあいだから。
なお、アルバムジャケットのおどけた写真は、ニューヨークのセントラルパークで撮影したものだ。
アーティスト情報
岩下啓亮 Sardine
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。
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