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KOUJIKI — SkyLaboratory
気鋭のソロプロジェクト・SkyLaboratoryが放つ新境地「KOUJIKI」は、和の精神性と現代のストリート・ダイナミクスが完璧な黄金比(1:1.618)で融合した、サイバー・トラディショナルなレクイエムである。
本作のテーマは、死者が香りを食べるという仏教の教え「香食(こうじき)」。
物語は、お線香の煙がくすぶる内省的な深夜のワンルームから始まる。失った友への未練や言葉にできない痛みを、冷徹なまでに感情を排した「Deadpan(無感情)」なウィスパーボイスで静かに吐露していく。
サウンド面では、鼓膜のすぐ隣で囁くような圧倒的な距離感のボーカルと、地響きのように迫る重厚な808ベース(重低音)のコントラストが秀逸だ。さらに、細かく刻まれるTrap由来のクリスプなハイハットが心地よいバウンス感を生み出している。
サビに向けて感情が静かに高まる中、リリックはくすぶる煙から、メゾン・フレグランスを連想させる瑞々しいグリーンマンゴーの香り――すなわち、生前の相棒が最も似合う、極上の「好等香(こうとうこう)」へと昇華していく。
ラストにかけて空間を支配するのは、クリアに研ぎ澄まされた極高音(16kHz)がもたらす圧倒的な透明感。まるでナイルの庭の風が吹き抜けるような美しい残響音が、生と死の境界線を鮮やかに彩っていく。
「境界線のない空を、音で描く」 SkyLaboratoryは、緻密な音響設計と開放的なメロディを融合させるソロ・プロジェクト。その名の通り、空が見せる一瞬の表情を切り取るような、実験的かつ情緒的なサウンドスケープを展開する。聴き手を日常の喧騒から切り離し、どこか遠くへ運んでいくような浮遊感溢れる世界観が特徴。