Lyric

おはよう

ひとりの部屋に挨拶をした

陽射しが音を零した

音楽のある生活が脈打ち始めていた

窓の外を遠く飛んだ機体に

期待も恋も全て載せた

未開封の春、次に行く港もわからず飛んでいた

焦がれていた

何でもいいから名前が欲しかった

よくはないけど

ほどいて 縛り付ける縄を

這い上がる 浮き上がる 舞い上がる

私は今

生きている 私だけの海がずっと鳴っている

私はここにいる

超えていく

晴れ上がる空を飛んでいく

雲の上はいつも晴れだった

苦しみも孤独も傍にいた

「私」でいる日々が脈打ち始めていた

何もかも捨ててしまいたい夏も

音と私だけが浮く秋も

ひとつだけ愛せ

灯りはまだ

生きている

私はここにいて歌っている

陽射しが降り注ぐ

死んでいく実感が喉の奥にある

まだ終われないんだ

繋ぐ実感が胸の奥にないからさ

超えるしかないのさ

超えて空を知る春が

瞳焼くほど美しかったから

「飛べる」しかないのさ

生きている 私は晴れの先を知っていく

希望はここにある

生きていく

私は孤独も陰も逸れた愛も全部愛して

抱留める

化ける

そして歌にする

私は青い泥の中を咲いて飛んでいく