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歌詞

フィクション

イランド屋

散々スリップして辿り着いても回る三半

十分急いだんだ とりあえず何か飲ませてくれよ

へたり込んだ盤上 這う升目通り

進まずいるのは卑怯だろうか

一旦リセットしようその酷い顔の部品を

調達してきたんだ 取り外して捨てにきた連中から

喜怒哀楽の表情ざっと一通り

試しに着けていいか?

心配じゃない方が却って異常なくらいだ

不安と疑心で頭がまた巡る

どうだ 映り込んだ水面と睨み合うのは

ありもしない 作り物の風景を心臓に深く刻んで

帰らない日常 そこに風情などないよ

見分けるな 擦り切らせた境界を

散々スリップして辿り着いた故の勲章

最終の審判に間に合わなくて首が落ちる

膝をついた壇上 舞う熱めの液 躓いたのは誰だった?

粒状の神経が伝えたいと唸る心境

感激しちゃって今 遠のく意識が少し戻る

組み上がった空想 買い足したショーケース

並べて眺めた

ああやっぱ全然思い通りにいかないな

翳した 振るった 腕に何の意味がある?

散々トリップして落ち窪んでしまう眼窩

精巧な偶像が呻くように今語りかける

「その面は何だ?何の間違いだ?」

殆どお前のせいだろうが

どうだ 映り込んだ水面と睨み合うのは

ありもしない 作り物の風景を心臓に深く刻んで

帰らない日常 そこに風情などないよ

見分けるな 擦り切らせた境界を

後悔しても遅いだなんて今更言うなよ

始まらない 誰かの作ったその他全部暴くストーリー

帰れない道を引き返そうと躍起になって見失うなよ

擦り切らせた境界が隔てる先の不完全を

組み上がった空想を

  • 作詞

    荒井龍, イランド屋

  • 作曲

    荒井龍, イランド屋

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