Lyric

僕は1人夏を描いている

いつまでも

忘れられない事を綴っている

くすんだ空は落ちた

半開きのドア

心の内を見透かしているような

項垂れた花

今日は水をやってないな

僕は1人冬を想っている

いつまでも

踊り足んないままに祈っている

ヒューズの飛んだドライヤー

半乾きのヘア

薄暗い部屋にぽつりと滴るは

涙か

伝えなきゃいけない言葉は

大人になるほど忘れていくのに

記憶の中で眠る

いたいけな君をただ

願うことも許されないな

あの日から君の痛みとか

ぬくもりを忘れられないのは

いつか見た星があまりに綺麗だから

君は行ってしまったのだ

二度と君に会えないなら

なんて残酷な世界だろうか

春に咲く花がいつか落ちる事を

君は知ってしまったのだ

だから

僕は1人絵を描いている

いつまでも

秋の気配を希っている

落ちる木の葉を見ていた

曇りのない目は

狂おしいほどに心を引き裂いた

たおやかだ

不揃いなその胸の鼓動を

歌に乗せて僕は踊りたいのに

刻一刻と迫る別れの時をまだ

気づかない振りでいたかった

神様がもしもいるのなら

君の痛みを引き受けるのに

僕の犠牲などはあまりに無力だから

君は行ってしまったのだ

二度と君に会えないなら

ずっと夢の続きを描こうか

あの日には戻れないって当たり前

僕は知っていたのにな

だから

あの日から僕の心とか

しあわせが少し足りないのは

不確かな君をまだ愛しているから

僕は知っている

あの日から君の痛みとか

ぬくもりを忘れられないのは

いつか見た星があまりに綺麗だから

君は逝ってしまったのだ

だから

また会えるその日まで

さよならをしよう