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歌詞

あなたのことなど歌わない

宮崎 奈穂子

誰の言葉だっただろう

人はその手にできなかったものでできていると

何の意味があったんだろう

あの日夢に出てきたあの背中

陽が落ちる頃 長袖を羽織るようになって

ああ 季節がまた巡ってしまう

今年も秋の入り口を よるべない思いと歩く

歪な影の輪郭は それでも地面を滑ってく

私はあなたのことなど歌わない

あなたのことなど歌わない

誰から聞いたんだっけ

実らず萎びてしまった果実を何というか

いつから気づいていたんだっけ

心になじんでかない強がりに

終わらないことを選んだ 論理はとっくに破綻してた

もう 2度と名前を呼ばれない

すれ違うバイクの音 灯り始めた街灯

夜の色に沈んでいく 空にはまだ何も見えない

私はあなたのことなど歌わない

あなたのことなど歌わない

欠けてくだけと知りながら ただ思うことしか、と知りながら

歪な影の輪郭は それでも地面を滑ってく

私はあなたのことなど歌わない

あなたのことなど歌わない

  • 作詞

    宮崎 奈穂子

  • 作曲

    宮崎 奈穂子

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