歌詞

時計の針は　一つに重なって

蝉時雨の中　探したプロローグ

不甲斐ない僕の心臓

離れない両足　アスファルト

ぬるい臆病風　いつまでも吹かしてる

欲しがった資格も　プライド

覚悟も足枷だった

何を躊躇っていたんだろう

届け

Ah　不格好に　咲いていく

肌に残るつぶらな声　眩しい香りも

全部、全部消えないうちに

君を想った瞬間に

夏の風がばかに優しくて

今、鼓動が少し期待した

それでよかったんだ

砂時計のように　日々が零れていく

置き去りのままの　「強さ」が

膝を抱えてる

夕立の音に　隠した涙が

行き場を無くしてる

風が残した　君の温度に

撫でられて　頬を伝う

いつだって　燃えているのは願いだけ

まるで焚かれない篝火のように

ただ　ただ　立ち尽くす

Ah　痛いくらいに澄んでいる

空に落とした 君の名前

言えなかった言葉

全部　全部　雲に変わる

風鈴の音が　揺らす記憶に

心が軋むのは

君がいる証だったの？

ねぇ 答えてよ

風が鳴いた　碧が澄んだ　深く

波に溶けた　足跡の先　Uh…

届け

Ah　何度も　願うよ

触れられない優しささえ

滲むほど愛しくて

全部　全部　抱きしめたいんだ

君を想った空白(すきま)に

夏が僕を追い越していっても

きっと　この歌だけは

忘れないでいて

いつかこんな日々を笑って