昨日はごめんねと言葉が浮かぶ
忙しない雲の流れに惑わされないように
遠くのあなたを思ってる
靴紐が揺れて雨を弾く
水たまりを飛び越えて歩く
終電が行けばあたりは暗くなる
ファミレス前の信号機の赤が
クソみたいな目眩を引き起こした
夜は少し長く風が寒く導かれるように
深い海の底で目が覚めてまた光を探している
ときどき寄り道のつもりが
どこか帰れない気分で
雨の匂いに気付かされ
また浮かぶ君の優しい顔
夜になると静かな大通り
僕にだけ降ってくる通り雨の中で
キラキラ光る水の飛沫
洗い流してくれないか
どこにも行けなくなっちまう前に
夜は少し長く風が寒く導かれるように
君の声が聞こえたような
昨日はごめんねと言葉が浮かぶ
忙しない雲の流れに惑わされないように
遠くのあなたを
風に吹かれた雲は流れて
さまよう街はどこか見慣れない景色で
通りを濡らした雨の匂いが変わった頃に
あなたが待っている
- 作詞
若月雄佑
- 作曲
小玉亮輔
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通り雨の夜を抜けて
ムノーノ=モーゼス
アーティスト情報
ムノーノ=モーゼス
2016年、神戸にて結成。 アップデートされたノスタルジー、エモーショナルで繊細なボーカル、コーラスワークと前衛的なアンサンブル。表情豊かな音楽でリスナーの心象に寄り添いながら、日常と非日常の間を目まぐるしく往来させるフィジカル剥き出しの生演奏。 ネット社会のアルゴリズムから遠く離れた場所に存在する未来のスタンダード。
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