

何度かの恋をして 私の色が少しずつ変わり
淡い色は通り過ぎた マリンタワーを見上げてた
街灯の明かりの下と 暖かい陽だまりの中で
かわしたキスの数は 途中で数えるのを止めた
きづいたら空っぽの うつわは少しひび割れて
桜色の水あめか 醒めた赤い葡萄酒か
何が入っていたか思い出せずに
私は今日を歩き出す
永遠を信じた頃 壊され続けた希望のかけら
夢見るときを過ぎたあの日 急に風が冷たくなった
振り返るのをやめた夜 支えられるのをやめた朝
扉を開け踏み入ることに 臆病な自分がいた
きづいたら空っぽの うつわは少し色褪せて
桜色の水あめか 醒めた赤い葡萄酒か
何が入っていたか思い出せずに
私は今日を歩き出す
- 作詞者
うたい屋
- 作曲者
うたい屋
- プロデューサー
うたい屋
- ソングライター
うたい屋
- リミックス元のアーティスト
うたい屋

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うつわ
うたい屋
この曲は、時間と感情が交錯する中で変化する心の機微を描いた、繊細で感傷的な物語です。歌詞は、過ぎ去った恋とその痕跡を振り返りながらも、前に進む決意を感じさせます。色あせた記憶や失われたものを、温かなひだまりのような安らぎの中で描写し、同時に過去の痛みを受け入れ、今を歩き出す力強さを感じさせます。
「なんどかのこいをして、わたしのいろがすこしずつかわり」と始まるこの曲は、愛に触れることで自分が変わっていく様子を描いています。色の変化や季節の移ろいが、心の動きと重なり合い、あたたかくも切ない感情を呼び起こします。途中で登場する「さくらいろのみずあめ」や「さめたあかいぶどうしゅか」といった象徴的な表現は、失われたものや時間の経過を美しく示唆しています。
この曲が持つのは、ただの感傷ではなく、失ったものを乗り越え、前に進む強さと、懐かしさの中に宿る美しさです。「きづいたらからっぽの うつわはすこしひびわれて」と、心の空洞が少しずつ埋まっていく過程を感じさせる言葉が、リスナーを深い共鳴へと導きます。
しっとりとしたメロディと共に、歌詞は心の葛藤と再生を象徴的に表現し、聴く者に深い余韻を残します。人生の中で繰り返す愛の記憶が、傷つきながらも成長していく姿を描き、誰しもが抱える内面の旅を共に歩んでいるかのような感覚を与えてくれる一曲です。
アーティスト情報
うたい屋
幼少期から音楽に親しみ、10代後半よりバンドのボーカルとして本格的な音楽活動を開始。オリジナル曲の制作に早々に取り組み、独自の音楽スタイルを確立する。横浜を拠点に、アマチュアバンドイベントに積極的に参加し、インディーズレーベル主催のイベントや、横浜BBストリートなどで定期的にライブ活動を行う。 バンド活動を通じて、音楽の楽しさと難しさを学び、今もその経験を活かした創作活動を行っている。 ジャンルはロックを基盤に、ポップやアコースティックの要素を取り入れたオリジナルサウンドを展開。特に歌詞に独自の感情を込め、聴く人々の心を揺さぶる楽曲作りを行っている。「音楽にジャンルの隔たりはない」をコンセプトに様々なジャンルからインスピレーションを受け、自身の楽曲に色濃く反映されている。 最近ではAIに自身の詩を作曲させ歌わせる手法でリリースしている。常に進化し続ける言霊でのオリジナル曲を通じて、ジャンルを超えた幅広いファン層から支持を集めている。