

恋なんていくつも
こなしてきたし
酸いも甘いも充分
味わってきたのに
君と出会ってしまった
胸がキュッとしたり
名前をつぶやいたり
するのかな
そんな予感がして
仕方なくて
海辺の駐車場
窓から湿った夜風
もっと若かったらあなたを
好きになったかしら
笑う君
いまさら恋なんてと思うなら
胸がキュッとして
寝つけない夜を
思い出して
ときめく
心うけとめて
初めて君と話し込んだね
なんだか懐かしい感じ
この話 前もしたっけと
君は何度も言うけど
それは僕もおなじで
薄曇りの夜明け
海鳥は舞い
あくびかみ殺し
楽しいねと
つぶやいた君を
抱きよせた
好きがあふれて
なのに言葉が
出てこない
君は僕の腕をすり抜けた
そんなに強く抱きしめないで
本気になりたくない
もう 傷つくのが
怖いの
早朝海辺のカフェ
飲みかけのアイスティ
手つかずのトースト
うつむく君のために
ゆで卵の殻をむく
ストローもてあそび
細い指
わたしなにしてるんだろ
君はつぶやいた
もし いまさら
恋を したなら
- 作詞者
玄月
- 作曲者
玄月
- ミキシングエンジニア
玄月
- マスタリングエンジニア
玄月
- ギター
玄月
- ベースギター
玄月
- ボーカル
玄月

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アーティスト情報
玄月
玄月プロフィール 芥川賞作家・大阪芸術大学教授。心斎橋「文学バー・リズール」店主。 2021年より音楽活動を開始。2023年、フルアルバム「亀が浮かんでいる」を発表。 2024年7月、ミニアルバム「とおる追いかけろ」をリリース。 2025年4月、シングル「わたしはユリコ」をリリース。
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