Lyric

褪せないあの日を仕舞えるなら

僕は何も求めないよ

あの夜から逃げ出した理由は

僕にはもう解らないよ

暗い暗い部屋は

自分がそう見ているだけで

居ない居ない

君は何者かではあって

僕が君の何かになれるなんてさ

求めない、もう止めないよ

「さよなら」

口に出せば2人

滲む愛

捨てたはずなのに

「さよなら」

呟く深夜二時

寝静まる

街に僕は1人

痛む

明日はまだ来ない

刻む

言い聞かす

「もういい」

痛む

明日はまだ来ない

刻む

言い聞かす

「もういいよ」

（愛）

仕舞い込めた気がした

肌を透く日々

（哀）

言い逃した言葉にまた熱を込め

（相）

芝居【僕の悲劇】は

依然尾を引く

まだ終わらない

終われないよ

（愛）

あの頃に蓋をして

色を重ねて

（哀）

深く濃く

見えぬように

（相）

秋の風が立ち

吹き抜けて

僕は君に囚われるの

半分になったのに

随分と重い

溢れる鉛は

僕を沈める

顔を洗う回数分

甦る情景は

錆びついた記憶

波のないあの砂浜

切り落とす滲んだ愛

立ち上る脆い意志

ここに無い

もう用はない

求めない

もう止めないよ

暗い暗い部屋に

別れを告げて目を開けて

「いるよここに僕は」

何者かになるさ

君は君で僕は僕のままでいい

それでいい、それでいいよ

「さよなら」

口に出せば2人

滲む愛

捨てたはずなのに

「さよなら」

呟く深夜二時

寝静まる街に僕は1人

「さよなら」

もう十分だろう

濁る愛

もう目は逸らさない

「さよなら」

駆ける午前六時

目を覚ます街で僕は歌う

痛む

明日は悔やまない

刻む

言い聞かす「もういい」

痛む

明日に君は居ない

刻む

「もうこれでいい」

「さよなら、エミリ」