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2019年の春にカナダのソングライターであるEamon McGrathはアルバムTantramar とGutsをサポートする300以上のショーをこなした北米ツアーとヨーロッパツアーに続き、初の日本ツアーに臨んでいた。
2022年にはニューアルバムBells of HopeをMoorworksよりリリース予定で、そのアルバムを従え再来日も計画中だ。
ファーストシングルである"Hiroshima"は、前回のツアー中に彼が訪れた広島の平和記念館にインスパイアされ書いた楽曲だ。
彼とバンドメンバーは、人類史における未曾有の暗黒面を目の当たりにし、ショックを受け言葉を失った。

「何も言えなかった」Eamonは言った。
「グラウンド・ゼロに立ち、館内を巡ると悲痛な沈黙が辺りを支配していた。時間が経つのも忘れていたけど、気が付くと館内を巡り終わっていた。
外に出ると太陽の陽射しが背中に当たり、微風が僕らの頬を撫でている、まるでそんな悲劇が何も起こっていなかったかのようなとても美しい1日だった。」

"Hiroshima"の歌詞は、彼が広島でのパフォーマンスを終えた彼はホテルの部屋に戻り、今日一日のことを思い出している際に感じた、救いようのないような感情について書かれている。
「僕はこの日に感じたことを手紙にしようとした。誰でも良いから、手紙を書いて伝えたかったんだ。僕らがいかに打ちのめされたのかを。
でも、ダメだ。読まれないかもしれない。
そんなことを考えていて、この気持ちを曲にするべきだって思ったんだ。
次の日、次のツアー先へ向かう新幹線の中でこの歌詞を書き終えた。」

結果としてこの曲は、とても重い感じのメロディーを持った曲になり、亡くなった方達への想いを込めている。
「人として、みんなあの場所は絶対に行くべき場所だと思う。
いかに人が脆いのか、そしていかに人が狂った行動に走り同じ人間を破壊してしまうのか、それを知る義務のようなものがあると感じるんだよ。あの場所に行った後と前では、人生は大きく変わるはずさ」

アーティスト情報

  • Eamon McGrath

    カナダ、エドモント出身でトロントを拠点として活動するEamon McGrath。2017年にはおよそ60本近く、2018年には80本以上のライブをこなし、更に”Berlin-Warszawa Express”とうい本を出版、彼が参加しているJulie & The Wrong Guyというバンドのアルバムリリース(Tokyo Police ClubやYukon Blondeを擁するdine Alone Recordsより発売)。そして今作のソロ作品をリリース。楽曲だけでなく、活動もパワフルでアグレッシブだが、2019年アルバムリリースツアー敢行中の彼が、日本にも来日することが決定し、日本での活動も注目が集まるだろう。

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Moorworks