借り物の火のジャケット写真

歌詞

借り物の火

yadorigi

夜の根 ―「借り物の火」

聞け、人間(ひと)よ

それは喜びにあらず 罪にもあらず

(息を継ぐ)ただ、火を借りて 息を返すわざ(業)なり

擦(す)れば灯(とも)る(小さく吸う)ひとときの命

昇る煙は お前の見えぬ息ぞ

燃ゆるは紙にあらず(息)時(とき)なり

指の先で 刻が灰へと還(かえ)る

我はそれを 悪いとも良いとも言わぬ

ただ、燃えていくものを(息を継ぐ)見ていたいだけ

眠れない夜に 手の中の小さな火

息を吸って、吐いて まだ生きている

借り物の火が(息)消える前に

我は この夜を 観ていたい

煙は留(とど)まらず 名も残さず

昇りて消ゆる(息)それが本質(もと)よ

人もまた然(しか)り 火を借り、息を返し

いつか灰となりて 土へ還るなり

落ち着くのは 慰めじゃない

我が時間(とき)が燃えるのを 観測する

吐いた煙が(息)夜にほどけて消える

我の気配も いつかそうなる

火を貪(むさぼ)るなかれ

(息)……ただ、夜が長い

灰を恐るるなかれ

(息)……燃え残りが、まだ温かい

吸い殻ひとつ 灰皿の底

それでも今 息をして

燃え残りの火が 我を照らす

我は ここに いる

  • 作詞者

    鮫島宏明

  • 作曲者

    鮫島宏明

  • プロデューサー

    鮫島宏明

  • 共同プロデューサー

    鮫島宏明

  • マスタリングエンジニア

    鮫島宏明

  • シンセサイザー

    yadorigi

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    借り物の火

    yadorigi

一服の煙草に宿る炎を、人の一生へ重ね合わせ、
「生きる」と「還る」の境界を静かに見つめる一曲。

アーティスト情報

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