歌詞

薄れゆく景色は

とめどなく消えていく

そっと振り払ったのは

記憶から消したいから

どれも全部

結局時間が経つほどに

淡く溶けて綻んでいく

それでいいと願ったのに

ひとつだけの言葉、揺らいで

君の頬につたって溶けて

欠けたパズル、描き直してなお

まだ夢で探して

あの日見た月を忘れないように

ただ手を伸ばしていた

あの場所に帰るように祈っていた

君のことを思い出して

白く染まる世界は

何も残さなくて

夜通し星を数えても

戻ってくることはない

ひどく滲んだ文字を眺めて

心隠すように目を閉じて

君の面影を見た

まだ笑っているならそれでいい。

「あの日見た月を忘れないで」と

まだ手を伸ばしていた

あの日に帰るようにそっと

二人辿ってたあの場所へ