海渡る鶫、花咲く街のジャケット写真

歌詞

夜の漂流者

メメント ムーメント

夜のはじまりを

告げるランプが水面を伝い

ビルの輪郭が

闇の中に溶けていった

世界と僕とを

繋ぐ最後の船を見つめ

少し寒いから

またポケットに手を入れた

夜の凪を漂い続け

辿り着いた場所で

僕は一人

再会のエピソードを描いていた

どこにだって行ける足で

どこにも行けないままで

目の前を通り過ぎて行く人を

眺めていた

夜の片隅で

静寂だけを耳に集め

誰の面影も

浮かべないまま過去を作った

肌に触れる風の匂い

こびりついたままで

僕は一人

ありふれたエンドを描いていた

何にだってなれる心

何の手も加えずに

目の前を通り過ぎていく時間を

眺めていた

どこにだって行ける足で

どこにも行けないままで

目の前を通り過ぎて行く人を

眺めていた

どこにだって行ける足で

何にだってなれるのに

くすぶって空を見上げている

  • 作詞

    坂本 拓

  • 作曲

    坂本 拓

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