ああ、何度願ったろう
何回目のざわめきだろう
重なっていく時計の針
隙間に立ちつくしていたい
今日日をこんなに
迎えたくないも珍しい
あらかた決まった運命は
まだ手を出せないまま
雨景色 風の声に
冷えた窓が揺れる
雲が隠した日も落ちる
この気持ちを知ってか 知らずか
なけなしの配慮
光を奪って 夜の帳
姿見と化す窓
ひどい顔だった
わたしは泣いていた
Another
今はただ迷子の名を冠したい
ただ Another
さよならじゃない方の運命が
欲しかったのに
何を願っても
何万回と願っても
また離れていく時計の針
雨粒の一つ一つが
どうしてこんなに
心を打ってしまうのか
過ぎ去った春景や
灯りはつけないまま
雨景色 風の声に
冷えた窓が揺れる
どうすればよかったんだろう
濡れた袖の先を眺めた
ただ1人が怖くて
光を奪って 夜の帳
姿見も見えぬほど
暗い部屋 壁に首をもたげた
涙枯れた後で
乾ききったこの心はただ
雨水を求めていた
ただ Another
今はただ迷子の名を冠したい
ただ Another
さよならじゃない方の運命が
欲しかったのに
ただ Another
さよならじゃない方の運命が
いとおしかったのに
- 作詞
脊也レイ
- 作曲
脊也レイ
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Another
脊也レイ
すべての「別れ」に捧げる歌。
アーティスト情報
脊也レイ
2003/01/03生 作詞、作編曲、歌唱のほか、ミックス、マスタリング、さらにはアートワーク、映像プロデュースも手がける。 16歳(2019)頃より作曲を始め、同時期に『脊也レイ』として活動を開始。 翌年、オンラインにて開催された「全国高等学校選抜ロックフェス2020」にて、音源のみならず、MVとして、ロイヤリティーフリーの素材を駆使し自身初の映像制作まで手がけた楽曲『同じ』が、DTM部門で銀賞を受賞。 その後も制作を続け、20歳という一つの節目を迎えた2023年。同年11月12日には、ジャケットのアートワークに至るまでをセルフプロデュースした1st E.P.『現実』をリリース。 耳がとらわれるような声、メロディ、アレンジ。進化を続ける『脊也レイ』を体感してほしい。
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