Lyric

ゆきのまゆ

まっしろなわたしたち

げがれを未だ知らない

うららかなひかりに

すべて溶けたら

あたらしい羽であそぼう

ゆきのまゆ

まっしろに埋め尽くすゆきの原

取り残された凍えるまゆの中

ひざをかかえてうずくまる

吐く息のあたたかさで

わたしはわたしを確かめる

もしかしてここが終の棲処で

弔われたのか葬られたのか

わからないままひそんでいる

やさしくやわらかい兎の真綿

夢まどろみ遠のいていく

なにもかも置き去りにして

ゆきのまゆ

つめたくとまった時

答えは未だ知らない

今だけは心地良く

許されていたい

甘い疼き

甘い痛み

吹雪は止み

聴こえてくるかすかな叫び

ゆきのまゆ

織りかさなる響き

たぐり寄せる

ゆきどけの時

待ち望む

未だみぬ仲間たち

生きたいと祈る

ゆきのまゆ

まっしろなわたしたち

けがれを未だ知らない

うららかなひかりに

すべて溶けたら

あたらしい羽であそぼう

ゆきのまゆ

めばえを未だ知らない

ゆきのまゆ