ひとりぶんの盾のジャケット写真

歌詞

ひとりぶんの盾

ジュルノ

怒鳴り声がヘッドセットを貫く

「完璧にやれよ」って知らない誰かが言う

汗ばんだ手のひらが震えている

悔しさか 情けなさか もう分からない

夢見てた仕事じゃないけれど

逃げるほどの勇気もなくて

いつの間にか“生き延びること”が

毎日の目標になっていた

昼の休憩室で泣いてた子がいた

声も出せずに 肩を震わせてた

何も言わずに自販機で

缶コーヒーを二つ買った

俺は ひとりぶんの盾でいい

誰かの涙を守れたなら

報われなくても構わない

その痛みを知っているから

優しさは 強がりの裏にある

俺はまだ 折れちゃいない

「もっと上狙えたでしょ?」と笑う上司

その棘にも慣れたふりをした

でも誰かを責めるより

ここで笑う方がずっと難しい

昨日助けたあの子が

「あなたがいてよかった」と言った

それだけで充分だった

この場所にいる意味ができた

同じように傷つく誰かを見て

放っておけない自分がいた

昔の俺がしてほしかったことを

今、俺がやっているだけ

俺は ひとりぶんの盾でいい

誰かの小さな勇気になれたら

それで充分、生きてる意味だ

完璧なんていらない

誰かの「大丈夫」に

なれたなら それが愛だと思う

夜の駅のベンチで 泣いてた人がいた

声もかけられずに 数えた「もし」

“もし迷惑だったら”“もし勘違いなら”

でも気づけば 隣に座っていた

「大丈夫ですか」

震えていたのは俺の声だった

風が吹いて 金木犀の香りがした

あぁ、俺は今 生きてるんだ

俺は ひとりぶんの盾でいい

この不器用な優しさでいい

誰かを救えなくても

その痛みを分かち合えるなら

壊れても構わない

それが俺の生き方だから

誰かの笑顔が 俺の報酬だ

Suicaの角を指でなぞり

改札を抜ける帰り道

今日も小さな戦場を越えた

“弱い心に勝てた” それが俺の勝利だ

  • 作詞者

    ジュルノ

  • 作曲者

    ジュルノ

  • プロデューサー

    ジュルノ

  • その他の楽器

    ジュルノ

ひとりぶんの盾のジャケット写真

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    ジュルノ

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