今にそれは浮かんできた
いらないはずのあの言葉
答えた君はどことなく、
物語のようで。
海に染まった長い髪
その心と引きかえに、
痛みを伴れて歌い出す
人になったみたいに。
届くように歌う想いも
泡になって、もう、
聞こえないのでしょう?
今日が、終わる。
変わらないまま
そっと、沈んでゆくの。
海の底へ落ちてゆく
いらなくなったこの言葉
黙った僕はどうしようもなく、
錆びてしまっただけ。
涙を乗せた風が吹く
煩くなった感傷に、
どうでもいいと身を投げた
人形劇みたいに。
広く遠いこの青色で
君の顔も、もう、
分からないのでしょう?
なのに、響く。
あの歌声が
ずっと、離れないから。
いっそ、言葉のナイフで
傷つけてしまえたら、
そんな思いなんて、
しなかったでしょうか?
もしも、言葉をナイフで
切り裂いてしまったら、
こんな想いだって、
知らないままだった。
願うように歌うあなたを
泡になっても、
忘れないでいる。
溢れ出した瞳の夜明け
きっと、恋だったのでしょう?
- 作詞
烏鷺
- 作曲
烏鷺
烏鷺 の“mer (feat. 初音ミク)”を
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