ミエル、イマワのジャケット写真

歌詞

赤畔のひと

庵小夕

嗚呼、空の校舎と、沼沿いの小道

夕夜の境、テケテケの音

鋭い煙、檀香の灰

腐った椅子と、緊張した縄

畳に染みる、偽物の陀羅尼

北と南の、ちょうど真ん中

西と東の、ちょうど真ん中

十三段目は、宙色の漆

ひとり隠され、稲荷のきざはし

解脱の鶏、擬卵は孵る

井手の藻草に、絡まる黒髪

真実の風は、死出の山から吹く

生まれて吹かれ、死んでも吹かれ

吹かれるままに、トボトボ歩く

夕方が終わった、夜はまだ来ない

畦の曼珠沙華、意味のない朱殷

すべてを忘れ、アオサギになった母

逆さの空は、見たこともない色

家に帰るまで、振り返っちゃいけない

名前を呼ばれても、振り返っちゃいけない

還りつくまでは、振り向いてはならない

赤畦のひと

  • 作詞者

    庵小夕

  • 作曲者

    庵小夕

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アーティスト情報

  • 庵小夕

    熊本在住の2000年少年。一時は東京で、エクスペリメンタルヒップホップユニット「歯齦」を結成し、相方と制作活動を行った。2020年の夏に帰郷し、ひとりアシッドフォークやスペースロック等に影響を受けながら創作を始める。 2022年3月 アルバム「ミエル、イマワ」リリース 2023年3月 EP 「SABACH」リリース

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Haguki Records

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