

眩い海の底に眠る
声を照らすのは何処の何方
忽ちに沈む船のように
それは穴が空いたようで
崩れ落ちる景色
浮き上がる芥
何が何かわからぬまま
崇めたてるのは何故なの
いつも其処は淡く
輝いているのは
わかるでしょう
貴方も私もそうだから
過去に縋り付くでしょう
終わる前に始まりがあることに
気づかず 終わりを見ていると
翌る日を見失うのだろう
6iに堕ちないように
目の前も来し方と思おう
舵を捥がれたそれが描く
軌跡が示すは首の枷で
懐古主義の怠惰を憎むの
異端は憂いで蝕むの
千切れ腐る縁
不死ならぬ十重二十重は
儚く散るのだろう
「聴く耳持たず。」は何故なの
間々ある事と退く度に
涙は数えられぬけど
増えてくのはわかるの
明日は恐ろしいけど
背けるたびに此処は澱むの
記し合って明後日を導くよ
淘汰を意図すべきではないから
それを醜悪と呼ぼう
続きは暁に語ろう
眩い海の底に眠る
音を紡ぐのは何処の何方
侭に在りたい
此処で生きてたい
アウフヘーベンに齎されてる
- 作詞者
過言
- 作曲者
過言
- プロデューサー
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- ミキシングエンジニア
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- マスタリングエンジニア
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- ソングライター
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1st Full Album『イデアの標本』。
本作は、“天国”という終わりのない理想をテーマに据えた作品である。
手を伸ばしても決して触れることのできないそれは、常に明日のように遠く、輪郭を持たないまま意識の中に存在し続ける。
「イデアの標本」とは、現実には存在し得ない完全な像(イデア)を、脳内の断片として切り出し、音として定着させた記録である。
そこに収められているのは、理想そのものではなく、それに触れようとして歪んだ痕跡であり、内面から滲み出た不完全な現実である。
楽曲は、哲学的で厭世的な視点を基調としながら、過去に縋る感情や、現実から遊離したような浮遊感を纏う。
また、理論的に構築された複雑な音像と、歌詞を通じて何かを伝えようとする表現の両極を行き来しながらも、メロディの効き心地を一貫して重視している。
本作に明確な物語は存在しない。
しかし、すべての楽曲に通底するのは、過去を見つめ続ける視線と、そこから抜け出せない自己の輪郭である。
再録音された楽曲(Version)や再構築されたミックス/マスタリング(Remaster)は、単なる更新ではなく、過去の自己に対する再解釈として配置されている。
理想に触れようとするほど、現実は歪む。
その過程で生まれた断片の集積こそが、本作『イデアの標本』である。
アーティスト情報
過言
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