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昨年にデビュー10周年を迎えて勢いを増したThunderの渾身の16曲を収録した今作。客演にはCHEHON、RUDEBWOY FACE、Persia、GADORO、T-STONEなどベテランから若手まで芯を持ったアーティスト達が顔を揃えた。
序盤に堂々と「初心」と掲げられている通り、純粋な初期衝動を忘れないというメッセージから今作は幕を開ける。その後に続く「Real Way」や「頂点」など今一度覚悟と誇りを持って放たれる言葉の数々には、驕りを感じさせない静かな情熱を感じる。Thunderらしさが目立つトピックである「Dutty Money」や「Justice」、「FREE UP」などの混沌とした世界に向けて放つ悲痛な叫び、「旅」や「ありがとう」といった自身や周りに向けて放つ感謝と愛のメッセージにも、現在のマインドや置かれている環境に対して今まで以上に素直に向き合ったことが感じれるだろう。今作は、1人の人間としても深みを更に増すThunderのキャリアの節目としての1つの集大成であり、この先に金字塔を打ち立てるべく上げた狼煙となっていく。
兵庫県尼崎市を代表するレゲエアーティスト。 初のPVに〝尼の唄〟という楽曲がある事からも地元愛が感じられる。それに加えて17歳からイベント『尼爆』を主催し、10年以上も尼崎からreggaeを伝え続けている。 2011年には22歳という若さで尼の唄を含む1stアルバム『雷音』をリリース。この頃から音楽でやっていけると確信。 その後も止まる事なくリリースを続け、2015年には初のワンマンLIVEを行い成功を収めた。50曲を超えた頃に自身のBESTアルバム『とんだのベスト』をリリース。 7週間連続でレゲエアルバムランキング1位を記録した。 また、2016年から始めた主催イベント『尼崎レゲエ際』は年々規模が拡大し、2019年には1,500人を動員。今やreggae好きの間で知らない人はいないほどのビッグイベントとなっている。 2015年 地元に根付いていたLIVE HOUSE『尼崎Deepa』が閉店したが、THUNDER自らクラウドファンディングを立ち上げ、2022年に LIVE HOUSE『BASE尼崎』が誕生した。この出来事は、尼崎で何年も音楽を続けてきたTHUNDERだからこそ成し遂げられた事に違いない。これにより一時は休止していたイベント『尼爆』が復活。尼崎にreggaeの熱が再燃した。今も月に数回は必ず、尼崎で一晩中reggaeが鳴り止まない日がある。 最近ではreggaeに留まらず、他ジャンルとのリンクするほどの勢いである。 特に、最新のアルバムに収録されたHIPHOPアーティストGADOROとの楽曲『好きなように生きればいい』は、YouTubeにおいてPVの再生数700万回を超えた。 今のreggaeシーンにおいて、ここまで一貫して〝本物のreggae〟にこだわってやっているアーティストは他にいない。
J.A RECORDS