歌詞

開け放した窓から見える夜景に

色取り取りの街灯が瞬く

夜空に溢れる音　遠く「シュルシュル」と

衣擦れのように頬を掠める

流れる星がビルのガラスに

浮かびながら煌めいて淡く消えて

それはきっとこの都市の涙

旅立つ空に向かい　想いを断ち切るけど

黄昏染めてゆくように　絹のごとくたなびく風

乱れる意識が揺蕩う

崩れかけた決心を立て直すように

夜風の中　ひとり歩き続ける

振り返らずに進む先には

何があるかわからない　何も見えない

でも目を逸らさずに見つめるだけ

別れを告げないまま　この街を出るけれど

あの人もわかってるはず　何が愛で何が夢か

重ねた思い出にさよなら

やさしい温もりより　大事なものがあるの

今でもあきらめきれない

絹の衣脱ぎ捨てても　見えぬ輝きを探して

旅立つ空を見上げ…

絹のような黄昏…

やさしい温もりより…

別れも告げないまま…