

読みかけだった本が
そのまま開いていて
机の端に寄せた
コップも残っていた
片付ければきっと
すぐ終わるはずなのに
そのままにしているのは
理由がある気がした
忘れたいわけじゃなく
動けないだけだった
置跡だけ
残ってた
思い出よりも
少し
近い場所に
壁にもたれたままの
折りたたみ傘とか
何回も見たはずの
映画の半券とか
意味なんてないのに
捨てられないものほど
夜になるたび
少し重くなる
窓の外では
いつも通り街が流れて
部屋の中だけ
時間が遅かった
残したんじゃなく
残ってしまった
置跡だけ
残ってた
言葉よりも
長く
そこにあった
なくなったあとで
形が見えることがある
置跡だけ
残ってた
朝の光に
少しずつ
薄くなるまで
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

YOHAKU の“置跡”を
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