

渋谷駅高架下で 雨を聞いてた
都会の夏の匂いは 下水みたいだ
行き交う人 誰も見ちゃいない
僕は透明人間みたいだ
生きてる意味ならないと 疾うにわかってた
それでも誤魔化し生きる
それが人生だ
描き出せ誰も奪えない日々を
記憶に値札つけて
君だけを描く
君じゃないのに
そうだ 思い出なんて贋作だ
似て非なるくだらない夢だ
ずるいよ 君はどうして
先に進んだの
神様 記憶がもしも売れたら
花束一つにして供えてよ
君は今もまだ 僕を照らし出す
光だ
期待すらされない暮らしを
続けるため頭を下げた
久しぶりに会った仲間は
金の話ばかり馬鹿みたいだ
僕だけが一人変われないままだ
今も同じ絵ばかり描いてる
目を閉じれば
風が吹いて揺れた向日葵
二人分 木陰の陽だまり
君の肩が触れた温もり
全て消えぬあの夏の煌めき
もう二度と奪われないように
記憶に値札つけて
君だけを描く君じゃないのに
そうだ 思い出なんて贋作だ
似て非なるくだらない夢だ
ずるいよ 君はどうして
僕と出会ったの
神様 祈りに意味があるなら
願いを一つでいい叶えてよ
命の終わりに
僕をこの絵に入れて
思い出だけが傑作だ
似て非なる唯一の夢だ
終わらない夏に僕らは
また恋をするから
神様 記憶がもしも売れたら
花束一つにして供えてよ
君は今もまだ 僕を照らし出す
光だ
- 作詞者
河邉徹
- 作曲者
tomoya
- ミキシングエンジニア
tomoya
- マスタリングエンジニア
tomoya
- ギター
tomoya
- ベースギター
たく
- ドラム
河邉徹
- ボーカル
yukina

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ShoyuSound × 河邉徹 1st EP「水彩と物語 前編」
“絵描きの青年”と“小説家の彼女”の記憶をたどる、切なくも美しい物語。
一編の小説のように構成された楽曲たちは、時間をさかのぼるようにふたりの記憶をたどり、それぞれの想いが交差する瞬間へと聴き手を導いていく──。
小説家・河邉徹の世界観と、ShoyuSoundの情感豊かなサウンドが紡ぐ、記念すべき1st EP。
アーティスト情報
ShoyuSound
“情景の浮かぶ音楽”をテーマに、物語性のあるサウンドを届けるユニット。 2025年より小説家・河邉徹(ex.WEAVER)とのコラボレーションを開始。第一弾楽曲「水彩と物語」配信中。
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