Lyric

桜田通りを脇に逸れた

小道に佇むコインランドリーは

ふざけた名前

だけど　そこしか知らないくらいに

東京は白地図だった

土曜の朝は 7日分のクタクタ抜け殻

カバンに詰め込んで

慣れない街にも訪れるささやかな週末に

心　躍らせていた

近くになったはずのあなたを

取り巻く世界は忙しい

それは今も変わらない

そう今でも忙しなく　そばにいる

東京コインランドリー

雑誌を片手に持て余した時間が

惜しくて空見上げてた

変わりゆく中で気づく

変わらない想いがあったことに

今はもう面影もない　あの場所

何にもなかったような顔して

他人のフリ　目を逸らせるこの街で

目の前の僕をミュートして

ばらまくその笑顔は　東京そのものだった

頼られたくて 夢中で走った

誰にも言えない後悔もある

耐えるしかない日もあった

逃げて楽になろうよ

また来るだろう涙の日にも

僕らしくいられるように

塗り潰す日々じゃ辛いだけ

塗り替えてく未来（あした）へ飛び出そう

一人では描けない　この街の色で

東京コインランドリー

雑誌を片手に持て余した時間さえ

輝いてたことに気づく

あの日の僕とすれ違う

大丈夫だよと言うより先に 僕（きみ）が笑って

〝相変わらずだね 安心しました〟と

言われた気がした

ありがとう

この夢　続くから