歌詞

SMIRE「ちいさな一歩」
――たったひとつの勇気が、未来を変える。
J-POPバラードの真骨頂とも言える、SMIREの最新楽曲「ちいさな一歩」は、今を生きるすべての人に向けた、心からの応援歌です。
人生に立ち止まってしまいそうな朝、夢が遠く感じられる日、声にならない想いを抱えて歩くあなたに――。
この曲は、そんな“今”を優しく包み込み、「それでも進める」と教えてくれる、力強くも温かな1曲です。

静かな朝の駅で、心が動き出す。
冒頭、「朝の駅のホーム」「ため息まじりの風」という描写で始まる歌詞は、まるで短編映画のよう。
日常のリアルなシーンの中に、静かに灯る「諦めきれない願い」が描かれ、聴き手の心にすっと寄り添います。
夢に破れたわけじゃない。ただ、夢までの距離が見えなくなることがある。
そんなとき、必要なのは“特別な奇跡”ではなく、“ちいさな一歩”なんだと、この歌は教えてくれます。

ちいさな一歩――それが、希望の始まり。
サビでは、「ちいさな一歩が 希望を連れて まだ見ぬ景色を そっと照らす」と歌われます。
ここで描かれるのは、“行動すること”の尊さ。
完璧じゃなくていい。派手じゃなくていい。
ただ、自分を信じて、今できることを選ぶ――その勇気こそが、誰かを照らす光になるのだと、この歌はまっすぐに伝えています。
SMIREのボーカルは、そっと背中を押すようなやさしさと、感情の波を受け止めてくれる包容力を併せ持ち、
まるで“聴く応援”のように心を包み込んでくれます。

涙を知る人にしか、歌えないやさしさがある。
2番では「誰にも言えずに 隠してた涙」「つまずいた分だけ やさしくなれる」と、
過去の挫折や孤独を否定せず、それすらも“今の自分”を形づくる大切な経験として肯定しています。
「ちいさな一歩」は、がんばってきた人の心に寄り添う歌です。
うまくいかない日も、自分を責めた日も、それでも立ち止まらなかったあなたのために。
この曲は、“生きてきた証”をそっと抱きしめ、「その歩みは美しい」と讃えます。

あなたの一歩が、誰かの光になる。
この楽曲の最大の魅力は、**“自分の物語が、他の誰かの支えになる”**という視点。
「胸のともしびが 誰かを照らす」「あなたの歩みに 風が吹く」といった歌詞には、
自分の生き方が、知らない誰かの希望になるという“連鎖”のあたたかさが込められています。
ブリッジでは、たとえ孤独に見えても、自分の想いは誰かとつながっている、
その想いが未来への架け橋になると歌い上げ、静かな感動が胸に広がります。

“あなたらしさ”が、世界を照らす。
ラストサビで歌われる「ちいさな一歩が あなたらしくて 不器用なままで 美しいから」は、
この楽曲の本質とも言える言葉です。
不器用で、迷って、泣きながらでもいい。
そのすべてを抱えながらも歩く姿は、まさに“人間の美しさ”そのもの。
だからこそ、「その笑顔がね 世界を変える」と続く言葉が、圧倒的な説得力を持って響くのです。
そしてアウトロで歌われる「小さな勇気が 人生を彩る」。
その一行に、この曲のすべてが集約されています。

SMIRE「ちいさな一歩」――それは、誰かの“最初の一歩”を照らす歌。
この楽曲は、人生に迷うすべての人への“心からのエール”です。
華やかな演出ではなく、確かな言葉とメロディで、心に灯をともしてくれる。
傷ついたとき、立ち止まったとき、心の奥でそっと響いてくれる、そんな“人生のそばに置いておきたい一曲”。
何もできない日も、ひとつだけできることがある――「あきらめない」こと。
その想いが“ちいさな一歩”になり、やがて大きな物語をつくっていく。
この歌を聴き終えたあと、きっとあなたは、少し前を向いて歩き出せる。
そんな力をくれる、静かで力強い名曲です。