

とある高級住宅街の山の手に
ひっそりとあるこの大学
キリスト教を重んじるこの大学には
何故か、ヒッピーの格好をした奴がタバコを吸っていたり
着物を来て、歌舞伎の勉学に勤しむ女の子がいたりする
悲しいかな、南西部にひっそりとある教会はいつもガラガラだ
学長のハンスユーゲンマルクスはその姿を学生にさらすことは無い
噂は噂を呼び、掃除のおじさん、学食で麺類をゆでているおばさん、図書館の管理人
あらゆる人物が「マルクスなんじゃないか。」って出鱈目が広がった
でも結局その姿を見たやつは誰一人いなかったんだ
メインストリートを中心に構成される
サウスマウンテンユニバーシティの中で最も大きな食堂「ダガネ」
昼時になると学生や教授が溢れ返る
ただ不思議と、あんなにたくさん人がいるのに誰一人目が笑ってないんだ
今日も顔に3つもピアスを着けた少女が、無表情でミートソーススパゲティを食べている
北西部にグリーンエリアと言われる巨大な芝生公園があって
真ん中には小さな池がある
これは、哲学を先行している友人から聞いた話なんだが
あの池の地下には、隠し部屋があって
夜な夜なこの大学の教授がハイネケンを飲みながら哲学の談義をしているらしい
サウスマウンテンユニバーシティの敷地のすぐそばには「グーグーカフェ」という、素敵なお店があって白髪のおじいさんが一人でやっている
ボードゲームや海外の雑誌がたくさんあって、おじいさんが曲がった腰で作り上げるチキンカリーは1度食べると、また無償に食べたくなる
たぶん今晩も、小さなランタンの下でスパイスを調合している
サウスマウンテンユニバーシティの中で
一番高い第2号棟
そこでみた夕陽が今も忘れられない
何の夢も希望も見えなかった俺に
その夕陽は、悲しいくらい美しかったんだ
- 作詞者
中山将
- 作曲者
中山将
- プロデューサー
中山将
- レコーディングエンジニア
中山将
- ミキシングエンジニア
中山将
- マスタリングエンジニア
中山将
- ギター
中山将
- ボーカル
中山将

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
ハーモニー
中山将
- ⚫︎
サウスマウンテンユニバーシティ
中山将
- 3
東中野の安アパート
中山将
- 4
釣行
中山将
- 5
少年
中山将
- 6
記録
中山将
- 7
永遠の中庭
中山将
- 8
世捨て人の灯台
中山将
- 9
紫陽花のポポニャーラ
中山将
- 10
誇り
中山将
- 11
春の手紙
中山将
- 12
風のゴルドベルグ
中山将
- 13
幸せ
中山将
かつて
東京は荒川区に暮らしていた頃
そして父となる直前に、宅録で残したアルバム
乾いた部屋で、ありのままに残した「小さな記録」
アーティスト情報
中山将
1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。
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