TINY RECORDのジャケット写真

歌詞

風のゴルドベルグ

中山将

午後からやってきた風

左手に笑う果樹園

私は心と体の力を抜いて

テクテクテってこの道を歩いている

アメンボの踊る水辺

ペリカンさんの配達便

ガーベラは今日も美しいポエムを

私にちょっと聞かせてくれたの

目に見えるその全てが

美しく見えたのは

目には見えないものの

美しさを知ったから

草原に寝転んで空をずっと見ている

ほらね、ずっと遠くへ

朝から降ってきた雨

窓辺に群がる

ペンギンさんの黄昏が

私にちょっと勇気をくれたの

あの人に届けたい

ささやかな「ありがとう」

ちゃんと言えなかった

本当の「ごめんね」を

雨に流されてきっと

人は素直になれる

だからちゃんと、優しく

風の音が聴こえる

ゴルドベルグの様に

すっと体の中に染み込んで来る

目に見えるその全てを

目に見えない全てを

知りたい

嗚呼

ピクニック

クチナシ

お皿荒い

アイスクリーム

ミジンコ

相対性理論

小川に浸したミルク瓶

オオタカ

先生

夜のお祈り

豚の角煮

ゆでた野菜

覚えたての言葉

鈴蘭

テーブル

頬杖

さゆりで編んだ花輪

沈黙

ブローチ

青い屋根

ブランコ

サンドイッチ

国語の勉強

チャイムの音

洗濯物

お小遣い

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

  • プロデューサー

    中山将

  • レコーディングエンジニア

    中山将

  • ミキシングエンジニア

    中山将

  • マスタリングエンジニア

    中山将

  • ギター

    中山将

  • ボーカル

    中山将

  • バイオリン

    橋本安以

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かつて
東京は荒川区に暮らしていた頃
そして父となる直前に、宅録で残したアルバム
乾いた部屋で、ありのままに残した「小さな記録」

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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