Lyric

ダンスホールの片隅 月明かりのバルコニー

スーツ姿のナンパ男 またやってきたわ

「お嬢さん、その笑顔 かわいいね」

知らないね 本当の 危険ってものを

尖った犬歯 隠して

赤いワイン 揺らしながら

「それ、ジュース？ それとも…？」

って聞くその目 きらきらして

吸血鬼の笑顔 見せてあげる

月の光で きらめく牙

血はもう飲まない 時代錯誤もいいとこ

でもあなたのハート ちょっとだけ貰うわ

吸血鬼の笑顔 危険でしょ？

振り向く後ろ姿 とってもキュートで

朝が来るまで 踊りましょ

その首筋 かすかに脈打つ

「君は何歳？」って 聞くから

「永遠の19歳」と 返しておいたわ

だってほら この肌 ツルツルでしょ？

コラーゲン？ 違うわね これは魔力なの

スマホで写真 撮られそうになって

「ごめん、映らないの」 とウインク

疑うその顔 面白い

もっと近くで 見てみる？

吸血鬼の笑顔 見せてあげる

儚い命 愛おしいでしょ？

あなたが老いて 死んでいくその日まで

思い出に なりに来てあげる

吸血鬼の笑顔 覚悟して？

朝焼けが来れば 私は消える

灰になる前に おしまいね

「また明日…」って 嘘つくの

ああ、何百年 同じことの繰り返し

恋しては 別れて また一人…

でもあなたが 特別なんじゃない？

だって…

次の餌食(えじき)は いつだって新鮮がいいでしょ？

吸血鬼の笑顔 見せてあげた

月の光で きらめく牙

「さようなら」のキス その首元に

少しだけ 傷跡 残しておいたわ

吸血鬼の笑顔 忘れないで

あなたのハート 永遠(とわ)に私のもの

朝が来るから 消えるけど

また今夜も 誰かを笑うの

ねえ、次は… あなたかしら？

私の 危険な笑顔に 魅せられて