

翼を留めてばかりの日々が
まちがいに 見えたけど
動かないこと 選んだ背中
ほんとは誰より 遠くを見てた
拗れる風 肩を押す
踏み出せないって 深さの証
たまゆらの翼は 翔ぶばかりが
役目じゃないと 知っている
深呼吸をするように
ここで羽をたたむんだ
いちばんしんどい助走の
いちばん近くにいたい
たとえ 見えなくても
ちゃんと 羽ばたきはあった
翼を傷めてばかりの意味が
対岸に 消えたけど
泣かないこと 選んだあなた
ほんとは誰より 多くを見てた
渦巻く雲 ふさぐとき
ここに帰ってきていいよ
たまゆらの翼は 翔ぶばかりが
役目じゃないと 知っている
空に焦がれるだけの日も
地平で光を放つんだ
まっすぐ走る滑走路
まっすぐ彼方を見つめて
何度だって 風は吹く
ちゃんと 羽ばたきがあるから
たまゆらの そのときに
留まることが 旅になる
折れた翼こそ その陰に
次の風を抱いている
折れた翼こそ その陰に
次の風を抱いている
- 作詞者
etsuwo
- 作曲者
etsuwo
- プロデューサー
UnSunG
- ミキシングエンジニア
UnSunG
- ボーカル
etsuwo

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たまゆらの翼
etsuwo
たまゆら【日本語】:[副]少しの間。ほんのしばらく。「―も心を休むべき」〈方丈記〉玉がゆらぎ触れ合うことのかすかなところから「しばし」「かすか」「はかない」などの意味も持つ。「たまゆらの翼」は、夢を追い続けて翼に傷を負った「あの子」に贈る歌として制作された。
アーティスト情報
etsuwo
「松本えつを」という作家名を持ち、東京都を中心として活動する絵本作家、キャラクター作家、フォト&イラストエッセイスト、編集者、エディトリアルデザイナー。2019年からは音楽制作にも活動の幅を広げ、2025年より詩人としての感性と編集・デザインスキルを活かした絵本のテーマソングやオリジナル楽曲やMVを発信しはじめる。昨今では「キミの夢は絶対にかなう! なんてウソだよ。かなわなくても生きていっていいんだよ」というメッセージを子どもたちに伝える活動も行う。
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