BLUE JEANSのジャケット写真

歌詞

ゆるしてあげる

Academic BANANA

夏休みが来たら バスにゆられ3時間

1番前に座って 着いたら起こしてもらった

ボベご飯食べて 本屋でコロコロ買ってきて

夜8時には寝て 毎日海に行ったね

漫画家になる夢を諦めさせたこと

前髪ぱっつんに散髪したこと

じいちゃんは旅人って嘘ついてたことも

ゆるしてあげる ゆるしてあげる

あと10年生きててくれたら

ゆるしてあげる

風呂上がりはいつも

めっちゃ冷えた三ツ矢サイダー

夏が来た合図とちょっぴり寂しい青空

やたら公務員にさせようとしたこと

勝手にちゃん付けで呼んでたこと

じいちゃんは巡業先って騙してたこと

ゆるしてあげる ゆるしてあげる

だからずっと笑っててよ

唄ってばっかりで帰れんこと

ひ孫の散髪をさせてあげれんこと

悲しい顔で手を振らせたことも

ゆるしてほしい ゆるしてほしい

もうちょっと頑張るけぇ

ゆるしてほしい

  • 作詞

    齋藤知輝

  • 作曲

    齋藤知輝

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1st Full Album「SEASON」、2nd Full Album「Love Letter」、間髪を入れずフィジカルアクションを起こし続けるAcademic BANANAの新作は夏にフォーカスをあてたコンセプト作となる2nd EP。
齋藤知輝のバックボーンにあるフォークや歌謡曲の陰影は漂わせつつも、新しいアカバナの風を確かに感じる。また、よりバンドサウンドとしての完成度にギアを入れたBass.萩原健太のアレンジからはそのスキルだけでなく底知れぬ音楽の深さに驚かされる。

情緒的かつ中性的な声を持つ齋藤知輝が綴った夏には、爽やかなイメージが先行しやすい季節を照らす太陽の眩しさだけではなく、その陽(ひかり)が生み出す陰、必ず終わりが来る1日とその日々たちの儚さを切り離さずにはいられない。そして”どこか懐かしさを感じる”という言葉を使わざるを得ない。


アグレッシブなグルーヴにRAPを乗せた「Blue Jeans」で前衛的な夏が幕をあける。熱の冷めない色気がモノクロの夏夜に深紅のしおりを挟む「CHIANTI」。昨年ゲストボーカルに平川地一丁目・林直次郎を迎え制作した「Summer Tuner」は齋藤知輝ソロヴォーカルverで収録され、より感傷的な気持ちにさせられる。女性目線で夏の雨のひとときを唄う「藍哀傘」。今もまだ物語の続きであり、地続きの日常であることを決して忘れさせない「風のゆくえ」。そして巡る季節の真ん中で色を重ね、褪せていくことすらも愛おしくさせる「アオハル」。祖母への飾らない等身大のメッセージソング「ゆるしてあげる」。

青い空のキャンバスに描いた未来と抱いた期待。叶わないと知りながらも想い馳せる感情を「BLUE JEANS」はときにカセットテープを巻き戻しながら、”あなたの夏”をどこまでも連れてってくれる。

アーティスト情報

THUNDERBOLT RECORDS

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