Lyric

理由さえ分からずに

やってきたこの街の景色が

今さら世界一美しい

眺めだと気がついた

ちょっと肌寒い風に

吹かれて震えていた

君は何か言い足りないような

瞳で見ていた

そんな愛しているという言葉

口に出す度に意味が薄れるんだ

だから胸にしまっておくよ

その時まで温めておこう

今君は何も言わなくていい

僕の手をただここで

掴んでいればいい

そうして見えぬ明日へ

旅立っていこう

昨日と明日に挟まれて

生きる僕らは不安定

たしかなものは今感じる

この手の温もりしかないさ

それでも前に進もうと

君の手を引っ張って歩き出す

君は少し不安そうな素振りで

躊躇しながら

私はこの先が分からなくて

どうなっていくのかが怖い

と言い出して

そんなのどうだっていいよ

僕がそばにいる今を信じてよ

そして僕は君を強く抱きしめて

その鼓動でふたりだけの

リズム刻んで

そうすれば未来が

ちょっと見えるはず

歩道橋の上から

静かに街を見渡そうとした

君がフレームに入ってきて

不意にしあわせに包まれた

未来が不安だったって

僕らの今が

しあわせなんだ

愛しているという言葉

口に出す度に意味が薄れるんだ

だから胸にしまっておくよ

その時まで温めておこう

今君は何も言わなくていい

僕の手をただここで

掴んでいればいい

そうして見えぬ明日へ

旅立ってゆこう