

春が立つ朝
まだ白く息はほどけず
凍てた土の奥で
名もなき芽が 密やかに解ける
東風柔らぎ
梅の蕾 香りをためて
空は薄青く
光だけが 一足先に歩き出す
雨水のころ
雪は水へと身を預け
軒先の雫が
時を刻む 柔らかな拍子
霞はじめてたなびく
遠き山並み 解ける輪郭
川面に揺れる空は
まだ冷たく しかし確かに弛む
春の虫たち目覚め
土を拓く微かな音
眠りの底から
小さき命が 名を持たぬまま息づく
桃はじめて咲く
ほころびはじめた薄紅に
去年の悲しみも
そっと溶けて 春の水となる
雀は巣を構え
菜の花は野を照らし
風はもう
冬の名を 忘れはじめている
冬と春の境目
昼と夜とが肩を並べ
光は等しく
全てを抱く 躊躇いもなく
桜はじめて咲く
ひとひら またひとひら
言葉にならぬ想いが
空へと放たれ 舞い降りる
雷すなわち声を発す
遠くで鳴る 目覚めの鼓動
雲の奥から
新しい季節が 声をあげる
やがて
燕来たる
白い空を裂き
帰るべき場所へと まっすぐに
冬は終わりを告げず
ただ 光に道をゆずる
私の胸にもまた
静かに 春が立つ
- 作詞者
Valerie Enfield
- 作曲者
Valerie Enfield
- プロデューサー
Valerie Enfield
- ミキシングエンジニア
Valerie Enfield
- マスタリングエンジニア
tami606
- シンセサイザー
Valerie Enfield
- ボーカル
rino
- バックグラウンドボーカル
rino
- その他の楽器
Valerie Enfield

Valerie Enfield の“春が立つ”を
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春が立つ
Valerie Enfield
日本の春の密やかな移り変わりを、七十二候を紐解きなが、LAスタイルのトラックに乗せて表現しています



